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先輩社員インタビュー

大切なのは、
学び続ける姿勢。

小畑 明広

2008年入社 ユ-ラシア・中東・
アフリカ事業本部(アブダビ駐在)
専門分野:油層
専攻:地球物理

※所属部署・内容などは取材当時のものです。

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油層

大学時代は地球工学科に所属していました。研究室の先生が元石油業界の方で、いかに石油・天然ガス開発が面白い仕事かよく聞かされていました。学生時代の得意科目は、数学や物理。そのため地質や物理探査の方が作成した地質モデル内を、油やガスがどのように流動し、生産されるかについて物理的な考察を加えていく、油層エンジニアの仕事に興味を持ちました。大学時代に学んだことで活かされているのは、物事を多角的に分析する視点です。しかし、学生時代に学んだ知識や経験では業務で求められるレベルには全く届きません。まだまだ学ぶべきことが多いです。

写真2

仮説を現実に近づける油層エンジニアの仕事。

将来的にトータルでどのくらいの量の油やガスを生産できるのか、どこに何本井戸を掘るのが効率的か、さらに多くの生産量を確保するにはどうすればよいのか、といった1つひとつの課題に対して地質・物理探査のデータや生産テストの結果をもとに構築したシミュレーションモデルを使って考察していきます。やりがいを感じるのは、そこに資源が眠っていることが、現実的な数値として確信に変わり、そして、開発・生産へとつながったときです。様々なメンバーの仕事の積み重ねで進む石油・天然ガス開発における油層エンジニアという仕事の存在意義を感じます。

写真3

パソコンの画面の向こうに広がっていた、
圧倒的なスケール。

入社3年目、当社が参画する生産プロジェクトであるアゼルバイジャンのACGプロジェクトの会議にINPEXの代表として参加し、スーパーメジャーと呼ばれる企業のエンジニアたちと苦手な英語でやりとりしました。自分が検討したシミュレーション結果をもとに会社を代表して意見し、プロジェクトに貢献していく。自分の仕事の先に広がるこの仕事の圧倒的なスケール感、グローバルなつながりを、まさに肌で感じることができました。世界レベルを知ることで、モチベーションも高まりましたね。
入社4年目からは本社でアブダビ事業の業務を担当しました。事業の規模が非常に大きいため、油層エンジニアの関わる分野の中でも複数のプロジェクトが同時並行で進んでいきます。最初はその中のEOR(石油の増進回収法)という専門性の高いプロジェクトの専任でしたが、その後は油層エンジニアの関わるすべてのプロジェクトのマネジメントに携わりました。これまでの実務経験をもとに入社7年目からはアブダビの現地操業会社(ZADCO)に出向し、油層エンジニアとして主に油田の回収率を高めるためのシミュレーション作業に従事しています。アブダビでともに仕事をするのは、スーパーメジャーと呼ばれる企業や産油国の国営石油会社のエンジニアたち。部署の構成メンバーは9名、出身は7カ国であり、部内に日本人は私1人だけですが、多種多様な国籍・文化に囲まれる日々はまさにこの仕事の醍醐味であると思っています。

写真4

自分の考察を加えると、
仕事が自分のものになる。

INPEXに入社後、現在につながるもっとも忘れがたい出来事があります。
実は上記ACGプロジェクトの出張は、本来、私が行く予定ではありませんでしたが、私自身の考えを社内の会議で上司に訴えたところ、「じゃ、おまえもついてこい」と言ってくれました。私の意見を尊重してくれる上司に、可能性を引き出してもらった気がします。
また、本社でアブダビ事業を担当していた時は、現地操業会社の会議にINPEX本社からの代表として出席しました。この会議は油層エンジニアリング業務関連では最も重要な会議の1つであり、現地操業会社の役員やスーパーメジャーの熟練エンジニアなど出席者は錚々たる顔ぶれでした。そのような中で最初は物怖じしてしまいましたが、本社からの代表である以上しっかりと意見を言わなければと思い、自分の考えを発言するようにしました。すると、私の質問から出席者同士で議論が深まり、当該内容が議事録にも残り、自身がプロジェクトに貢献しているということを実感できました。会議後にスーパーメジャーの熟練エンジニアから「あなたは良い指摘をしていた。グッドジョブ。」と言われた時は、嬉しく感じると同時に、しっかりと自分の意見を発信すれば世界に通用するという自信が持てました。
自分の考察から仕事が生まれ、その仕事がさらに自分を成長させてくれる。就職活動も同じことだと思います。就職活動は、自分が「すべきこと」ではなく「やりたいこと」を実現するという想いを大事にすると見える景色も変わってくると思います。その方が「自分のもの」になりますし、なんだって面白くなるはずです。

写真5

「油層エンジニアリング業務ならば、
何を任せても大丈夫」という存在に。

油層エンジニアの仕事は非常に多岐にわたります。まずは油層エンジニアとしてそれら幅広い業務の経験を積み「油層エンジニアリング関連業務ならば、何を任せても大丈夫」と言われるようになるのが直近の目標です。そのあとは油層エンジニアリング以外の分野の知識・経験を積んで、他分野も含むプロジェクト全体の管理・運営に携われればと考えています。

休日の過ごし方

休日は家族(妻と息子)と一緒にショッピングモールや公園に出かけて過ごしています。アブダビは公園も豊富で、暑い夏にはモールにも屋内プレイエリアがあるなど、子育て環境が充実しているので非常に助かります。
また、運動不足解消のため、日本人会のサッカー(フットサル)チームに参加しています。サッカー経験ゼロなので周りについていくのがやっとですが、月に2、3回いい汗を流しています。

ある一日のスケジュール

  • 07:00

    出社。前日退社前にスタートさせたシミュレーションの結果をチェック。

  • 10:00

    同僚エンジニアとシミュレーション結果について議論。今後の方針を協議。

  • 11:00

    部内の定例ミーティング。1週間の仕事の進捗を上司に報告。

  • 14:00

    上司・同僚との議論を基にシミュレーションデータを更新。

  • 16:00

    シミュレーションをスタートさせて(終わるまで約半日)、帰宅。