
山下 誠司
2012年入社(本人:2列目右から2人目中腰)派遣先:オーストラリア・パース事務所
Entry
01
※記事内容は取材当時のものです。
当社は世界中で多くのプロジェクトを
手掛けており、油層エンジニアとしての業務も
多岐にわたります。
ぜひ、若手のうちから世界を舞台として
働くことのできるこの業界を経験してください。
イクシスLNGプロジェクトを担当するチームにて、ガス生産に伴い地下の井戸近傍で分離して現れたコンデンセートが、井戸の生産能力に与える影響を検討するスタディを担当しました。イクシス・ガスコンデンセート田で過去に掘削した井戸のコア(地下の岩石試料)サンプルを使用したラボ実験データを解釈し、それを油層の数値モデルに入力し様々な状況を想定してシミュレーションすることで、生産能力に与えるインパクトを定量的に評価し、その結果を油層マネジメント計画にフィードバックしました。
多くのプロジェクトを経験してきた技術者との交流を通して、技術者達の文化の違いやそれぞれのプロジェクト経験からプロジェクトや技術に対して様々な考え方があることを知ることができました。また、イクシスLNGプロジェクトでは生産開始に向けて様々なスタディが実施されています。例えば、研修期間中は生産井の掘削に関する議論が行われていましたが、具体的な事例を踏まえたスタディや議論を通して、安全かつ最適な開発・生産を目指すオペレーター企業としての姿勢を学ぶことができました。
INPEXでは設計、建設進捗管理から操業まで
自分の専門分野以外の技術を理解し、
さらに安全への高い意識を求められます。
しかし、それらの業務に関わることで
入社前には想像できなかった
石油開発プロジェクトというヒトやモノの
規模感に感動することができ、
その点にも魅力を感じています。
イクシスLNGプロジェクトの中で、イクシス・ガスコンデンセート田の洋上で主にガスを分離・圧送する大型浮体設備である沖合生産・処理施設(CPF)を建造する韓国の現場にて、約3カ月間のHSE研修(初級)に参加しました。研修中は現地のスタッフと共に広大な現場を巡回し、国際的な安全基準を満たさない機材や不安全行動の指摘を通じてコントラクターの安全管理を行いました。HSE以外には、海洋での油ガス生産に関する技術を習得する機会がありました。
国際基準のHSE管理手法を、現場経験を通して学ぶことができました。HSEは強制ではなく「文化」=「当たり前に行うマインド」が重要です。日々の現場巡回を通じてコントラクターと接する中で信頼関係が生まれ、そうした日々の積み重ねが現場の安全に直結することを学びました。イクシスLNGプロジェクトでは厳しい安全基準を採用しているため、コントラクターとの会議では議論が白熱することもあり、作業員のモチベーションを維持しながら安全作業を要求する難しさは、今後自分が向き合うべき課題となりました。
学生時代に行った物理探査の研究が楽しく、
学んだ技術を使って社会に貢献できる
この業界を志望しました。
研究に限らず、今やりたいことを真剣に楽しんで、
ベストな進路を見つけてください。
地震探査データ処理および構造解釈の技術習得を主な課題として研修に取り組みました。油・ガス田の探鉱・開発には幅広い技術者が関わりますが、研修では探査技術者として、データを用いて地下を“可視化”するための技術を中心に学びました。また、物理探査に限らず、実際に掘削に使用された掘削設備(リグ)の見学など、リアルな油・ガス開発業界を体験することができ、非常に有意義な経験になりました。
“専門分野の最先端の知識”と“業界の幅広い分野”です。
ヒューストンは石油産業の世界的な中心地であり、業界に関係する多くの会社や機関、人が集まっています。そのため、研修中は最先端の技術に触れることができ、非常に勉強になりました。一方で、当社のヒューストン事務所の所員数は30名と比較的小規模なので、専門分野以外の方と関わることで技術者としての視野が広がったと感じています。
石油開発ビジネスは、さまざまな専門分野の
集合体なので、分野や国籍を超えて一緒に仕事を
進めることができる環境にあると思います。
常に勉強と隣り合わせで、
好奇心がくすぐられる仕事です。
是非一緒に楽しみましょう!
Xodus Aberdeen社は、石油都市アバディーンの石油開発を担うコンサルタント会社です。特に、EPC(設計・調達・建設)以前の「開発計画」「概念設計」「基本設計」フェーズに業務の重きを置いています。その中で私は、「フローアシュアランス」という専門分野を担当し、必要な流量を達成する配管デザイン、液体の固化を避ける保温デザインやオペレーション手法の策定等を実施しました。
半年間、研修先の仲間と共にコンサルタント業務にどっぷりと浸かり、フローアシュアランスに関する細やかな技術や考え方を習得することができました。また、目的を最短で達成するための計算モデルの作成や、最少となるケース数の設定業務から「Fit-For-Purpose」の心がけを学びました。
02
※記事内容・所属部署は取材当時のものです。
エネルギー問題がまだまだ重要視される中、
日本を支えている使命感を日々実感しています。
あり余る自らのエネルギーを日本のために、
そして自分の成長のために使える環境が
INPEXにはあります。
イクシスLNGプロジェクトでプランニング業務を担当しました。プランニングとは、プロジェクトの進捗管理やスケジュール上の問題分析及び改善案の検討が主な業務で、プロジェクトを遅延なく進めるために、いかに迅速かつ正確な情報収集や分析を行えるかが鍵となります。3カ月ばかりではありましたが、プロジェクトに関する専門知識を身に付け、他部署とのコミュニケーションを円滑に行い、プロジェクト遅延に繋がる潜在リスクを洗い出すことなど、チームに貢献しました。
この大型LNGプロジェクトを成功させる鍵は、多様な従業員が働いている環境ということもあり何よりもチームワークだと思います。全員の目指す方向を確認して緊張感を持ちながら一丸となって業務に取り組む環境下で、一介の実習生が貢献出来ることは決して大きくないかもしれません。それでも、英語が得意でなくとも臆さず、主体性を持って積極的にコミュニケーションを取り周りに認めてもらうこと、その行動を起こすことが大事だと学びました。
正直な話、
「スーツケースでビジネス街を闊歩したい!」
というのが、私がINPEXに興味を持った
理由の1つです。
まずはそんな「なんとなく」でも構わないので、
積極的に様々な企業を見てみることをお勧めします。
私にとってのINPEXのような、
一生をかけることができる仕事に
出会うきっかけになるかもしれません。
米国メキシコ湾のルシウス油田から生産される原油売買契約および輸送関連業務、新規油ガス田権益取得関連の業務、また北米原油マーケットの調査を担当しました。世界の石油産業の本場ともいえるヒューストンで、当社よりも遥かに規模が大きく経験豊富なスーパーメジャーやその他の上流専業企業を相手に日々交渉・情報収集を行い、またプライベートでは日々ジムで筋トレに励んだことで、身も心もパワーアップすることができました。
地球スケールのビジネスパーソンとしての基礎を学びました。ルシウス油田に関する業務では、米国エネルギー業界で数十年の経験を持つコンサルタント、現地従業員、そして私の3人でチームを組み、問題解決に当たりました。東京本社では日本人以外の方と働く経験がほとんどなかったので、彼らと文字通りゼロから信頼関係を構築し、時に意見が対立しながらもミッションを達成した経験は、今後地球のどこで仕事をするにしても必ず活きてくると思います。
一つの部署で完結する仕事はなく、
すべてがつながっています。
まずは、会社そのものを好きになりましょう。
自分の言葉で思いを正直に伝えられる
会社を見つけてください。
それがINPEXであればうれしいです。
シンガポール事務所実習では、これまでの通常業務では経験したことのない分野の業務を担当することができました。まず、LNG関連では、価格指標データの収集や将来のLNG調達戦略検討のためのマーケット分析、財務・経理関連では、当社と他子会社間の資金繰りの作成やシンガポール国内税の監査対応、人事・総務関連では、今後の研修生受け入れに向けたビザ制度の情報収集も行いました。
国内の需要家への天然ガス販売を普段の業務としていることもあり、そのガスを「調達する」最前線で実習ができたことで、同じ業務であっても以前と比べて多角的な視野で取り組むことができるようになりました。また、現在の業務と海外マーケットとのつながりを見出すことができたことでモチベーションを高める良い機会となりました。多様な業務を通じて、多くの仕事の上に会社が成り立っていることも実感できました。
私が考えるINPEXの魅力は、
社員の人柄と事業のスケールの大きさの
2点にあります。
今後地球という大きな舞台で、
熱意を持った皆さまと一緒に、
エネルギーの未来に応えていける日を
楽しみにしています!
約5カ月の実習期間中、財務・経理・総務・人事・プロジェクト関連と多岐にわたる業務を経験しました。財務・経理関連では支払管理業務を行ない、総務・人事関連では本社での業務経験を生かし、労務管理業務の改善提案や出張における業者選定のほか、技術系学生のインターン受け入れなどを担当しました。また、プロジェクト関連ではまさに石油・天然ガス開発の起点となるデータレビューに出席し、探鉱応札資料の準備にも携わりました。
「Open mindで聴く姿勢」を自分なりに理解し、実践することができました。
オスロ事務所は所員の4分の3以上が外国籍社員で、価値観も多様ですが、日ごろから相手との違いを尊重した対話を心掛け、信頼を構築しました。粘り強い議論が必要となる場面でも、信頼の土台の上に活発に意見を伝え合い、チームとしてより良い結果を出すことができました。実習後も引き続き誠実・協働といったINPEX Valuesを体現し、成果に貢献したいです。