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ビジネス総合職×技術総合職社員対談

ビジネス総合職×技術総合職社員対談

異なる職種の社員が
心を一つにし、エネルギーの
新規プロジェクト開発に挑む

  • 平栗 歩実

    ビジネス総合職社員

    平栗 歩実 ひらくり あゆみ

    2020年入社 上流事業開発本部
    プロジェクト開発ユニット
    プロジェクト開発・渉外グループ

  • 渡部 叡

    技術総合職社員

    渡部 叡 わたなべ えい

    2020年入社 上流事業開発本部
    新規上流推進ユニット
    東南アジアグループ

※所属部署・内容などは取材当時のものです。

世界各国を舞台に石油や天然ガスの探鉱・開発・生産を手掛けているINPEXでは、さまざまな職種の社員が力を結集させて、数多くのプロジェクトを事業化に導いています。上流の新規プロジェクト開発を担当する二人の社員に、入社動機や現在の仕事内容、将来の目標などを聞きました。

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入社前――
何を学び、何に興味を抱いて
INPEXに入社したか

  • 油ガス田の探査から生産・販売までを手掛けるINPEXには、ビジネス総合職・技術総合職ともに多様なバックグラウンドを持つ社員が在籍していますよね。渡部さんは学生時代、どのような学問を専攻していたんですか。
  • 当社の技術総合職は、資源や機械系、環境系に海洋系など、さまざまな学びを生かすことができますが、僕は学生時代に地質を専攻し、技術総合職(ジオサイエンス)領域の採用枠で入社しました。地質に興味を抱いたのは、父が資源関連の仕事に携わっていたことと、子どもの頃から自然に触れ合う機会が多かったことが挙げられると思います。地層から岩を採取し、岩から化石を取り出し、地層ができた当時の状況について推測する。そのプロセスがとても楽しく、常に自然の雄大さを感じながら研究を進めていました。平栗さんは?
  • 学生時代の専攻はマーケティングで、「スーパーマーケットの顧客満足度」をテーマに論文を執筆しました。当時も今も私は海外への興味・関心が高く、大学の短期プログラムでアメリカに数週間滞在したほか、長期留学も経験しました。不思議なことに、滞在先のアメリカで日本を褒めてもらうととても嬉しくて、改めて日本の素晴らしさを実感したのをよく覚えています。
  • 学生時代の学びや経験は、今後のキャリアを考えるうえで大きな影響を与えているように思います。僕の場合、化石を調べることで、その生物が生きていた時代を知ることができる。そこに思いを馳せた経験から、石油や鉱山会社など、資源エネルギーに関連した仕事を検討するようになりました。
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  • たしかに。留学中、日本で生まれたことを誇りに思った経験から、就職活動では漠然とですが「日本の役に立つ仕事に就きたい」と考えていました。金融、インフラ、IT、エネルギーなど幅広い業界を検討していたこともあって、INPEXに興味を抱くようになったのは、かなり遅かったと思います。
  • 僕がINPEXに興味を抱いたのは、尊敬する研究者が「もしも研究者にならず就職していたら、石油会社を選んでいただろう」と話すのを聞いたからです。
  • 尊敬する研究者の言葉がINPEXに興味を抱く最初のきっかけだったなんて、運命を感じますね。
  • そうだね。ただ石油に限らず、エネルギー関連企業に対して「堅いイメージ」があって、それが気になっていました。でも、選考途中でINPEXの先輩社員と話してみると、とても生き生きとしていて。しかも、一人ひとり個性が異なっていて、多様な人材が活躍することも伝わってきた。これらの印象が決め手となって、INPEXへの入社を決めました。
  • 渡部さんのように、「人の魅力」が決め手で入社した社員は多いかもしれないですね。私も当初は大学の先輩が多数在籍していることや、事業を通じてエネルギーの安定的な供給に貢献している点に惹かれたことから当社にエントリーしましたが、実際に社員の皆さんとお会いしてみると、想像以上に魅力的な会社であることが伝わってきました。私たち学生の質問に笑顔で答えてくれた先輩方を見て、直感で「この会社に入社したい!」と思いました。
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入社1年目――
それぞれの配属先で
キャリアをスタート。
新人時代に経験したことは?

  • 私たちが入社したのはコロナ禍で、入社直後に第1回目の緊急事態宣言が発出されました。そのため、完全リモートワークという環境でキャリアをスタートしましたが、部署の先輩がフォローしてくれたので、不安はほとんど感じずに済みました。
  • 最初の配属先は確かオセアニア事業本部でしたよね。
  • そう。入社後の研修が3週間ほどあって、4月下旬に配属になりました。オセアニアには「イクシスLNGプロジェクト」をはじめ大規模なプロジェクトが複数走っていて、これらのプロジェクトの予算管理等を担当していました。具体的には、パートナーから送られてきた予算を同じ部署の技術チームのメンバーと一緒に精査して、妥当な予算であるか判断した上で、社内承認を取るというものです。
  • 1年目から責任の大きな仕事を任されていたのですね。
  • 1年目はメンターの先輩に仕事の進め方を教えてもらっていたので、一人ですべての業務をこなしていたわけではないんです。予算管理以外にもさまざまな業務を担当しましたが、その都度、先輩に聞き、自分でも調べながら対応していました。渡部さんは新人時代にどんな仕事を担当していたんですか。
  • 1年目はとても地味な仕事を担当していました。特に配属直後の1か月は、過去に掘削したたくさんの油田のデータをPCに入力していました。当初は「これは一体何に役立つのだろう」と思っていましたが、入力するデータは油ガスの情報に加えて地層の温度や圧力、化石の情報など、基礎データが多いんですね。これらのデータをまとめてグラフなどに可視化すると、地域ごとの傾向が見えてくる。新しい候補地を評価する際、これらのデータからどのような地層が有望なのかを予測することができるので、地味ではあるけれど入社1年目に基礎データを取りまとめる仕事に携われたのは、とてもラッキーでしたね。
  • もしかしたら、渡部さんの上司が、意識的にデータを取りまとめる仕事を振ってくれたのかもしれないですね。
  • そうかもしれない、上司や先輩社員はうまく成長への道を歩かせてくれていると思います。配属前は、「華やかな社員が多いのかな」と勝手にイメージしていたけれど、実際に会ってみると技術総合職の先輩や上司は皆さん個性豊かで、一言で言い表すことが難しいくらいです。いずれにしても、多種多様な個性や能力をもった先輩ばかりなこともあって、配属当初から楽しく仕事に携わることができました。
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現在――
上流事業開発本部に籍を置き、
互いの力を合わせて
プロジェクトを成功に導く

  • 長くオセアニア事業本部に在籍していた平栗さんが上流事業開発本部に異動したのは、2023年6月のこと。当時のこと、覚えていますか?
  • もちろん。それまではオセアニア地域のプロジェクトを担当していましたが、異動先の上流事業開発本部では、上流の新規プロジェクトの検討・獲得を担当するようになりました。
  • 石油や天然ガス開発には、鉱区取得から始まって、探鉱、評価、開発、生産、輸送と複数の工程があります。上流事業開発本部の業務は新規プロジェクトの獲得・推進や既存プロジェクトの支援など多岐に渡ります。技術総合職の僕は、特定地域の炭化水素胚胎の有望性を調査し、鉱区を評価・獲得することが主なミッションです。
  • 私は渡部さんをはじめ、技術総合職の皆さんが検討した鉱区が、将来、事業化できるかどうかを検討しています。当然のことですが、井戸を掘り、油ガスを生産して、お客さまのもとに届けるにはコストがかかります。そこで、キャッシュフローを計算して利益やコストなどお金の流れを計算し、事業化が可能かどうか判断します。
  • 一口に事業化の検討といっても、平栗さんが携わっている仕事は多岐にわたっていますよね。
  • そうですね。特に鉱区を取得する際には、相手国と交渉し、契約を締結するのですが、この契約書に関わる業務も私たちビジネス総合職の仕事です。契約書に書かれている文言を社内弁護士と一緒にチェックし、当社にとって不利になってはいないかを判断。場合によっては、修正なども行います。
  • いかにしてリスクを減らし、INPEXにとって有利な契約書にしていくか。そこが、平栗さんの「腕の見せ所」なんですね。
  • 政府関係者や他社との契約交渉はまだ慣れていないこともあり、常に緊張の連続です。その点、先輩方は知識も経験も豊富で、私が相談すると、多様な視点からアドバイスをくれる。とても勉強になりますね。
  • 僕も自分で解決できない課題にぶつかると、よく先輩に相談するんだけれど、どの先輩も自分の強みとなる分野をもっていて、知識がとても豊富です。特に地下評価の技術は多岐にわたるので、INPEXに入社してから新しい技術に触れる機会が多数ありました。毎日が未知との遭遇で苦労も多いのですが、その分、新しい知見を得る楽しさがありますね。
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ビジネス総合職✕技術総合職――
心から信頼する仲間が
そばにいるからこそ、
全力で仕事に取り組める

  • 鉱区の技術評価を担当する技術総合職の僕と、事業化が可能かを検討するビジネス総合職の平栗さん。どちらも大切な仕事で、どちらかが欠けてもプロジェクトは成立しませんよね。
  • 本当に。職種は違っても、すぐそばのデスクで仕事に取り組んでいる渡部さんの姿を毎日のように見ているので、渡部さんが上流事業開発本部で大きな力を発揮していることが十分に伝わってきます。
  • そうですか?
  • 技術チームの先輩とよく、地質について語り合っていますよね。あの時の表情、とても生き生きしていますよ。
  • 見られていたんですね、僕たちの地質談議を。話し好きの先輩が多いので、休憩時間中によく地質の話題で盛り上がるんです。そういう平栗さんも異動して早々、マレーシア出張をしましたよね。飄々と飛び立ち、涼しい顔で帰国してきたので、「肝が座っているな」と感心しました。
  • あのときはびっくりしました。「私でいいの?」って思ったくらい。
  • 僕も最初はびっくりしたよ。
  • マレーシアに出張し、現地で開催された会議に参加したんだけれど、マレーシアのエネルギー事業に対する考え方を直接聞くことができたし、出張したからこそ得られた学びがたくさんありました。渡部さんも同じくらいの時期に海外出張していましたよね。
  • うん。タイに出張して、同業他社を訪れ、技術ワークショップに参加した。他社がどのような視点で鉱区を評価しているか、具体的に知ることができたよ。
  • まだ20代なかばの私たちに海外出張のチャンスを与えてくれた上司に感謝ですね。
  • 本当に。新人時代、油田の基礎データを収集した時もそうだけれど、上司は常に私たち若手に成長のチャンスを与えてくれる。これは、INPEXに代々引き継がれてきた社風かもしれませんね。
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未来への希望――
INPEXだからこそ、
叶えられる目標がある

  • 入社して数年が経つけれど、改めて「INPEXで叶えたい」と思っていることはありますか? 確か、平栗さんは入社前に「政府交渉をしたいです」と言っていたよね。しかもその目標を、すでに叶えている。
  • 確かに、政府交渉も任されているけれど、先輩と比べると知識も経験も圧倒的に不足しています。だから私の目標は、尊敬する先輩に少しでも近づくこと。先輩は、交渉の場で臆することなく自分の意見を堂々と発言していて、それは数多くの経験を積んできたからこそだと思うんです。これからも一つひとつの業務に真剣に取り組んで知見を深めていくことで、この目標を叶えられたら嬉しいですね。渡部さんは?
  • 僕は入社以来、新規探鉱――つまり事前調査や鉱区の取得を担当してきたので、機会があればそのさきのフェーズである探索、評価、開発に携わってみたいですね。会社の財産を増やして行くことで、会社に貢献できたらいいなと思っています。
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  • 石油や天然ガスの開発を手掛けているINPEXは、エネルギーの供給を通じて、世界中の人々の暮らしや産業を支えている。これはINPEXならではの強みだと思うんです。たとえば他国を旅している時、どこかの家に灯りがともると、「INPEXが供給したエネルギーが、あの家の灯りを照らしているのかもしれない」と感じることもあります。すごくロマンがあるし、これほどまでに社会的貢献度の高い事業にビジネス総合職として携われることを、心から誇りに思います。
  • 盛り上がってきましたね。僕も含めて、INPEXの全社員が平栗さんと同じことを感じていると思うよ。
  • ありがとう。今、就職活動をしている皆さんには、まずは幅広い業界や企業を検討してほしい。そして、会社説明会や選考のプロセスで得た「直感」を大切にしてほしい。「この会社いいな」と思う直感が、意外と重要だったりするし、私自身、直感を信じてINPEXに入社しました。同じようにINPEXに魅力を感じてくださった皆さんに、近い将来お会いできるのを楽しみにしています。
  • INPEXの技術総合職は、一言でいうと「ロマンに満ちた仕事」です。特に事前調査や鉱区取得の試掘前のフェーズは、地中にある見えない資源を追い求めることが仕事になります。地道な業務もありますが、ロマンを抱いて仕事を楽しめる方に入社してもらえたら嬉しいです。皆さんが入社した暁には、地質談議に花を咲かせましょう!
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