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先輩社員インタビュー

掘削エンジニアは、
未知の領域で真っ先に
感動を共有できる。

内山 善仁

2009年入社 米州事業本部(ヒューストン駐在)
専門分野:掘削
専攻:地球物理

※所属部署・内容などは取材当時のものです。

写真1
掘削

INPEXヘの入社を決意した理由は2つあります。1つ目は、学生時代まで海外に携わることがほとんどなかったことから世界各地でビジネスを展開するINPEXにてグローバルな視点を養いたいと考えたこと、2つ目は、採用面接時に大学の研究内容だけでなく人間性もよく見てくれていると感じ、入社を決めました。
人間は宇宙に行く技術はあっても、地下数千mという深度へ到達する技術にはいまだ確立されておらず、未知の領域といえます。そこで油ガスが見つかったとき真っ先に現場で立ち会いその感動を共有できるのが掘削エンジニアだと考え、掘削という分野を選びました。

写真2

現場に赴き、現状を把握する。

掘削エンジニアの業務はデスクワークだけでなく、掘削オペレーション開始後は現場で進行状況を監督することもあります。2013年までは技術本部に所属し、当社がオペレーターを担う南米のプロジェクトを担当し、専門のソフトウェアを用いた坑井デザインの構築や最新の掘削技術調査等のエンジニアリング業務を主に行っていました。
2014年からはヒューストンに駐在し、現在は同地で南米のスリナム共和国におけるプロジェクトの掘削準備作業に携わっています。掘削エンジニアは、無事故で安全に遅延なく掘削するために、坑井をデザインすることから始まり、海上での地下5,000m以深へ到達するために必要な高性能の掘削リグや掘削に用いるケーシングと呼ばれる大口径パイプ、またその他必要機材の調達など行います。そうした中、現在は専門業者に対して入札を行い提示された機器に対して技術的・価格的面から評価作業を行い、最も良いサービス・機器を提供する会社を選出している段階です。
準備段階とはいえ、様々な現場に足を運びます。例えば、オペレーション期間中の掘削機器を保管するための資材基地や、専門業者のワークショップが集まるトリニダード・トバゴに赴き、使用する機器の状態、サービスの提供状況を確認したり、最近では、シンガポールに位置するヤードを訪問し、次期掘削作業で使用する掘削リグの建造状況の確認・点検を行いました。

写真3

フロンティアエリアでの新たな挑戦。

スリナム沖合は、まだ開発段階に移行する程の油ガスが見つかっていないフロンティアエリアであり、坑井データは限られた数しかありません。これといった適切な掘削手法が確立されていないため、既に第三者によって構築された計画をなぞるという訳にはいきません。自身で考えた掘削案を適用していく余地があること、フロンティアエリアでの新しい挑戦が仕事の醍醐味です。
また、プロジェクト規模に対して決してチームメンバーが多いわけではなく、若手エンジニアにも重要な業務が任せられることもあります。日々責任感を持って、チーム内で対等に討論できることもやりがいにつながっています。

写真4

ジェネラリストであり、
スペシャリストでありたい。

これからのビジョンとして、ジェネラリストかつスペシャリストになるという、一見すると矛盾したようにも思われますが、それぞれの強みを身に付けたいと考えています。将来プロジェクト全体を総括するようになるためには、掘削という専門分野だけでなく幅広い知識を持ったジェネラリストである必要があるからです。
掘削エンジニアは、自身の専門的知識を獲得しなければならない一方で、特に地質・油層エンジニアと協力して坑井を仕上げなければいけないため、そのような知識も必要不可欠です。スリナムプロジェクトでの経験を活かし、さらにはコスト管理や他分野の知識を広く学び、10年後には、プロジェクトマネージャーとしてINPEXに貢献することが目標です。

休日の過ごし方

休日はしっかり休みを取り外出することにしています。ヒューストンに来てからは、こちらに滞在している利点を活かしてアメリカ国内(ニューヨーク・ラスベガス・ニューオーリンズ・サンアントニオなど)を旅行したり、近場にある射撃場を訪れてクレーシューティングを行いテキサスらしさを満喫しています。また、私はお酒を飲むことが好きなため、会社の人たちとはもちろんのこと、ヒューストンで知り合った日本人コミュニティの友人たちと一緒にホームパーティーを行い、彼らと交流をすることでリフレッシュしています。

休日の過ごし方

ある一日のスケジュール

  • 08:30

    出社後、メールチェック。ミーティングの準備。

  • 09:00

    社内定例ミーティングを行い、チーム内でオペレーションの進行状況を確認。

  • 10:00

    サービス提供会社をオフィスに招き、進行中の入札内容確認のためミーティングを実施。

  • 12:00

    昼食のため外出。

  • 13:00

    入札評価に関する報告書の作成作業。

  • 16:00

    社内定例ミーティングの内容をレポートにまとめ、関係各所に報告。

  • 18:30

    業務を終え、帰宅。