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先輩社員インタビュー

INPEXの使命は
今までもこれからも
当たり前の日常を支えること

駒田 菜穂子

2015年入社 水素・CCUS事業開発本部
事業推進ユニット

※所属部署・内容などは取材当時のものです。

写真1
新規プロジェクト開発

学生時代は英語サークルに所属していました。メンバーがそれぞれ強みを発揮し合いながら一つのものを作り上げる雰囲気が好きで、就職活動では「チームプレイ」を軸に検討しました。また、大学入学時に発生した東日本大震災とそれに続く計画停電で何気ない日常の尊さを実感。このときの強烈な記憶から、当たり前の日常を支える仕事に携わりたいと考えていたところ、社会の基盤を支える「インフラのインフラ」というエネルギー開発事業に惹かれINPEXを志望するようになりました。選考活動を通じて出会う社員は温かくて懐が深く、仕事のことを楽しそうに語る姿も印象的でした。海運関連会社での勤務経験のある父からの助言にも背中を押され、入社を決めました。

写真2

脱炭素ビジネスに携わり改めて感じる、
石油・ガス上流事業の重要性

入社3年目にグローバルエネルギー営業本部に異動しました。海外プロジェクトからの原油・天然ガスの販売等を行う部署で、私が所属していたLNG(液化天然ガス)部隊は、LNGを届けるための船の運航管理や、トレーディングによる需給の最適化が主な役割でした。在籍期間中にロシアによるウクライナ侵攻が発生した際には、LNGを着実に届けるために文字通りチーム一丸となって奔走。エネルギー安全保障や当社の使命について真剣に考えを巡らせるきっかけとなりました。
現在は水素・CCUS事業開発本部で脱炭素事業の立ち上げを行っています。世の中の視線はもっぱらカーボンニュートラルに向けられていますが、現実にはクリーンエネルギーは従来の石油・ガス事業と比べると採算性が劣るなど、事業化に向けて多くの課題が存在します。クリーン化の過程でエネルギー供給を中断させないためにも、屋台骨である既存事業を確実に継続し移行を後押しすることが求められます。逆説的ではありますが、脱炭素事業に関わるようになったことで改めて石油・ガス事業の偉大さと会社にとっての重要性を痛感しています。一方、エネルギーを届け続けるために脱炭素事業が不可欠であることもまた事実。両輪で取組んでいるという意識ゆえに、より一層大きな意義と責任を感じています。

写真3

CCS事業の実現――共通の目標に向かって、
社内外のあらゆる関係者と協働する

現在の部署は、水素・アンモニア等のクリーンエネルギーやCCS*等の脱炭素化技術の事業化に向けた検討を実施しています。私は、諸外国の法制度や先行プロジェクト事例等の情報収集のほか、実際にCCS事業開発チームの一員として事業化検討を行っています。商務担当として、対応事項は多岐に亘ります。行政・自治体との協議、許認可手続きの確認、リスクと対策の検討、経済性の試算等、関係者を巻き込み知恵を出し合います。カーボンニュートラルに向けた取組みは、会社としてこれまで接点がなかった業界と協働する機会が多いことも醍醐味の一つ。業界の枠を超え、パートナー企業とも連携して奮闘しています。
*CCSとは、排出されたCO2を地中に貯留する技術のこと。

写真4

巨大なLNG船を見た経験が、
後の業務の「糧」となる。

グローバルエネルギー営業本部に異動した翌年、イクシスLNGプロジェクトが生産を開始しました。それに先立ち、生産されるLNGを輸送するLNG船の命名式に参加する機会がありました。造船所主催で、レンダーやLNGの買主、船の所有者など関係者が一同に会する一大イベントでした。私は参加者への贈り物の選定・手配、参加する役員のスケジュール調整などを担当。当日は、参加者の多さや巨大なLNG船に圧倒されました。パーティも開催される華やかなイベントでしたが、私にとっては「LNGプロジェクトの規模の大きさや各プレイヤーの関係性を理解する」という意味で、とても貴重な経験となりました。実際にエネルギーを届ける現場のイメージを持てたことは、その後担当したLNG船運航業務はもちろんのこと、現在担当する脱炭素事業に取組むうえでも「糧」となり、高いモチベーションをもって業務に励むことができています。

写真5

様々な世界を見聞きできるのは
就職活動中の特権。最大限に活用して。

カーボンニュートラルに向けた取り組みは、まだ始まったばかり。未知の事業を切り拓いていくやりがいと同時に難しさも感じています。とはいえ、さまざまな専門性をもつ仲間と一緒に膝を突き合わせ、試行錯誤しながら検討を重ねていくのは、就職活動の際に魅力を感じていたチームプレイの形そのもの。チームの雰囲気も良く、大きな目標に皆で前向きにチャレンジできています。私自身の今後の目標は、現在担当しているCCS事業を着実に前進させること。自社の排出削減に関する取組みにも関心があり、石油・ガス等の上流事業に紐づくCCS開発にも携わっていきたいと考えています。
気候変動問題への関心が高まっている現代においては、カーボンニュートラルの取組みが本業の継続に不可欠となりつつあります。これは当社に限ったことではなく、各社各様のペース・やり方で事業を維持・発展させるための歩みを進めています。そして、その核心には会社としての考え方や大切にしたいものがあると強く感じます。それぞれのカラーが色濃く反映されるタイミングだからこそ、就職活動中の皆さんには、ぜひこの機会にたくさんの企業・業界の話を聞き、様々な側面からご自身の世界を広げていただくことをおすすめします。その中で、INPEXに何か魅力を感じていただけるのであれば、一緒に働けることを楽しみにしています。

休日の過ごし方

友人と食事をしたり、キックボクシング等で身体を動かしたりすることが多いです。入社2年目、家族旅行で訪れたグアムで見たディナーショーに刺激を受け、フラダンス教室に通っていたこともあります。最近はさつまいもにハマり、お取り寄せしています。週末に焼き芋を作ったりパウンドケーキを焼いたりして、平日の朝に少しずつ食べるのがささやかな楽しみとなっています。

ある一日のスケジュール

  • 07:00

    出社後、メール・ニュースのチェック、午前中の打合せ用資料作成等。

  • 9:00

    担当するCCS案件の経済性評価の前提条件について相談。

  • 10:00

    相談内容を踏まえ、経済性モデルを作成。

  • 11:30

    同僚とランチ。

  • 13:00

    他部署から依頼のあった予算見通し資料のアップデート。

  • 14:00

    CCS案件のパートナーとの定例オンライン会議。午前中に相談した経済性評価の前提条件を提案。

  • 15:30

    許認可手続きについて社内関係部署と作戦会議。

  • 16:00

    CCS案件の委託事業主であるJOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)への報告資料の作成。

  • 18:30

    退社。