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先輩社員インタビュー

技術評価によって
鉱区の有望性を見極め、
事業化につなげる

蓜島 紫織

2015年入社 上流事業開発本部 新規上流推進ユニット
職種: ジオサイエンス
専攻: 地球惑星科学

※所属部署・内容などは取材当時のものです。

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地質

「日本列島って、どうやってできたのだろう」――素朴な興味・関心から、大学・大学院と一貫して地質学を専攻してきました。学部時代は自分の足で地表を歩いてデータを収集。より深い地下構造を考えたいと思うようになり、大学院進学後は反射法地震探査で得られたデータや井戸のデータなどを用いて地下構造モデルを作成。どのように堆積盆地が変形してきたのかを算出し、日本列島形成史の謎に一歩迫りました。課外活動ではサイクリング部と写真部に所属し、仲間と一緒に風を切って走る楽しさを経験し、訪れた先で人々の温かさに触れ人とのつながりの大事さを感じました。大学での勉強でもサークル活動でも自然と大いに戯れた私は、「大好きな地質に関わる仕事に就いて、恩返しとしての社会貢献がしたい」と思うように。インターンシップで感じた社内の風通しの良さや、先輩社員からの「待っているからね」という温かいお声がけなどから、その社風に惹かれてINPEXに入社しました。

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配属後、スタディチームに参加。
努力が実を結び、鉱区を取得!

入社後、初配属した新規探鉱ユニットではメキシコ新規公開入札のスタディチームに入りました。このスタディチームは、メキシコが初めて入札を国外にオープンすることになり、鉱区獲得のために立ち上がったもの。私は途中から加わり主に貯留岩性状の検討を担当しました。当時は低油価の時代で、鉱区取得に向けたスタディチームが数多く発足するなか、私たちのチームも「なんとかして鉱区を取得しよう」という気概をもって評価にあたっていました。その結果、チームに加わってから1年も経たないうちにライセンスラウンドで入札に至ることができました。先輩方の積み上げてきたものに少しでも貢献し、「鉱区取得」という結果につなげることができた。これほど嬉しいことはありません。すべてが初めての経験で、とても学びの濃い時期だったと思います。

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数多くの資料を突き合わせ、
有望なエリアか評価する。

その後、私は西アフリカ地域の評価を担当。結婚・出産を経て、現在は国内のスタディチームに加わり、探鉱ポテンシャルの探求を行っています。技術面からお話しすると、エリア内に油ガス田がありそうかどうかを評価するには、根源岩や貯留岩、貯留岩の上部にあるシール、構造、移動・集積など、複数の条件から算出していきます。たとえば根源岩は、ガスや石油を生成する能力を持つ岩体のことで、プランクトンの遺骸などの有機物の量や分解のし易さ、度合いなどを分析・評価していきます。また、エリアの構造を見ることも大切で、油ガス田が貯まるに適した構造であるかどうかを評価します。複数の条件を評価してエリアを絞り込んだら事業化が可能かどうか経済面からの検討もしていきます。ここまで揃っていても、対象地域の地政学的なリスクが高い場所だとプロジェクトとして動き出すことができません。経営判断は時勢もありますし、個人の力が及ばないところでもありますが、技術評価においては自分なりの視点から評価した結果により、油ガスを発見する可能性を高めていくことができる。この点に、この仕事のやりがいがあるように感じています。

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大海原に設置された生産井に乗船!
エネルギー開発の醍醐味を知る。

2015年の入社から現在まで数多くの貴重な経験をしてきましたが、中でも2017年、地質研修のためイクシスプロジェクトの開発井に乗船し、現地オフィスに滞在した4か月間は特に印象に残っています。開発の現場に行くのも、海外に長期滞在するのも、このときが初めてでした。広大な大海原に設置された坑口からガス層まで掘進する過程はとても壮大で、エネルギー開発事業ならではのダイナミックさを感じました。一方で、井戸コントロールをはじめとして操業時の事故が起きないよう、非常に慎重に掘り進めていく繊細さも学ぶことができました。また、オーストラリアは環境保全に対して特に厳格なルールを設けており、そのマネージメントのあり方や考え方についても触れることができました。

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学びも遊びも好奇心旺盛に、
なんでもチャレンジしてみよう!

探鉱の評価にはさまざまな技術評価ポイントがあるため、すべてのポイントを経験することが当面の目標で、長期的には技術面以外の事も任されるようになりたいと思っています。現在担当しているエリアは既発見のエリアで、同様のプレイタイプ、若しくは新たなプレイタイプが近傍に存在するのかどうかを評価しています。様々なチームで私の専門である構造地質を軸にしつつ知見を深め、拡げていき、技術評価に生かしていくことができたらと考えています。
これから入社する皆さんには、今好きなことに存分に打ち込んでほしいです。私自身、学生時代には好奇心旺盛にやりたいことに取り組んできました。学業も課外活動も含めて、学生時代の経験が社会に出てから生きてくると思うので、悔いのない学生生活を送ってください!

休日の過ごし方

子育て中なので、休日は夫婦で子どもたちを連れて外出することが多いですね。学生時代、サイクリング部に所属していた私は、今でも自転車が大好きなので、電動自転車に乗って子どもたちと一緒にどこまで遠いところに行けるかチャレンジしています。よく行くのは公園や神社。片道40分くらいなら自転車でスイスイ移動しています。

ある一日のスケジュール

  • 08:30

    始業。現在、時短勤務中。リモートワークの日は通常よりも早めに仕事を開始。

  • 10:00

    ユニット連絡会で担当案件について報告。技術的な話題提供に対して皆で意見交換。

  • 11:30

    ランチ。

  • 12:30

    個人作業。この日は震探解釈を行う。

  • 14:00

    スタディチームと定例会。解釈の結果を共有し、意見交換。

  • 15:00

    個人作業。引き続き、震探解釈を行った後、部署内で使用するソフトウェアのライセンス管理を行う。

  • 15:30

    終業。