先輩社員インタビュー
仕事を通じて、
少しでも多くの人の生活を
豊かにしたい。
吉岡 大
2012年入社 財務・経理本部財務ユニット 予算グループ
※所属部署・内容などは取材当時のものです。
先輩社員インタビュー
吉岡 大
2012年入社 財務・経理本部※所属部署・内容などは取材当時のものです。
父親が大学で医学の研究をしていたこともあり、父を含めて「世の中をもっと良くしたい。」と仕事に打ち込む多くの研究者の姿を幼い頃より見てきました。私自身の原動力となっているのも、「仕事を通じて、少しでも多くの人々の生活を豊かにしたい。」という思いです。大学で経済学を学び、大学院では応用経済学を専攻。在学中にINPEXでのインターンを経験し、石油・天然ガス開発事業のロールプレイングや社員の方々と話したりするうちに、企業や人の活動をエネルギーの供給によって支えている事業に大きな魅力を感じるようになりました。この仕事には使命感や大義がある、と。「自身の思いを実現させるうえで、最も理想的な場所だ。」という確信をもったことで、INPEXへの入社を決めました。
入社後すぐに現在の部署に配属されたのですが、2年目には、オーストラリアにあるパース事務所での実習に参加する機会がありました。入社前から希望していた総額200億米ドルのプロジェクトファイナンスの借入業務や、巨大プロジェクトの年間作業予算を編成する業務などを経験し、非常に刺激的な日々を過ごしました。イクシスLNGプロジェクトの陸上ガス液化プラントを建設しているダーウィンの現場も視察したのですが、それはもう想像をはるかに超えるスケールでした。広大な敷地に、何千本ものパイプやケーブルが並んでいるのです。日本ではとても見られない光景に圧倒されるとともに、プロジェクトに対する巨額の投下資金が、現場でどのように積み重なっているかを実感することもできました。オーストラリア北部準州の首相がご出席される会議に同席した際は、同州のイクシスLNGプロジェクトに対する強い期待をひしひしと感じ、地域の人たちと一緒に発展していかなければならないのだと、使命感と大義に胸が震える思いでした。
3年目には、アブダビ事務所での実習に参加しました。オペレーターとしてプロジェクトを主導する大規模なパース事務所とは異なり、日本人が10人程度しかいない小さな事務所です。一人ひとりがこなさなければならない業務も多岐にわたっており、自分は財務担当などとは言っていられません。ゲストハウスの家具の調達から原油タンカーの出荷スケジュール調整、さらにはサーバー管理などのIT業務など、自身の専門分野に関係なく「総力戦」で仕事に取り組みました。真夏の日射しが照りつける中、気温は50℃近くまで上がり、スーツにネクタイを締めて汗だくになりながら関係各所を走り回ったものです。イスラム圏を訪れたのは生まれて初めてだったので、ラマダン(断食)などの文化・習慣を体験できたことも貴重でした。日本とはまったく異なる環境の中で、現地スタッフの人たちにどうやって働いてもらうかを考えさせられる場面も多々ありました。石油開発に近い現場での業務を経験したことで、東京本社に戻った後、私自身の意識が変わったように思います。「数字だけを見て判断してはいけない。数字の裏には人がいて、現場があるんだ。」と身をもって知ったからです。以来、現地で働く方々の気持ちを思いながら、仕事を進める上でのコミュニケーションの仕方についても、これまで以上に工夫するようになりました。
私の所属している予算グループの役割は、「INPEXの将来像を、具体的な数字で表現する」ことです。各事業本部から様々なデータを集め、1年後や10年後、ときには50年後の販売収入やコストを予測し、純利益やキャッシュフローといったINPEX全体の財務状況を描きます。原油価格など刻々と変化する中、何十ものケースを想定し、チームで細かく検討を加えていく。会社の将来を数値の面から評価することなので社内外に対する責任はとても重大ですが、その分やりがいも大きいです。私が心がけているのは、数字の中にメッセージを込めること。この数字が意味するものは何か、将来、どのような問題が発生する可能性があるか。そうした意図を数字に込めて伝えることで、はじめて事業上のリスクを回避するために役立つ有用な情報になるのです。
INPEXに入社して良かったと感じることは、人の温かさです。入社直後、早くチームに貢献したいと焦っていた時期があったのですが、上司は、いち早くその気持ちを察し、「焦らなくていいぞ。」「ちゃんとできているぞ。」と励ましてくれました。決算期には部署全体が慌ただしくなりますが、それでも自然に互いを気づかい、声をかけ合っています。だからこそ、私が大切にしているのは、「期待を裏切らない」ということ。社員として採用されたのも、仕事を任されるのも、すべて期待を込めてのことだと感じます。その期待に一つひとつ誠実に応えていくことで、仕事の幅も広がっていくと思います。こうして経験を積み、INPEXを世界のオイルメジャーから一目置かれる企業へとステップアップさせる力になりたい。学生のみなさんも、周囲に惑わされず、自分自身が胸を張って取り組めることを見つけてください。ご縁があれば、私たちと一緒に、同じ使命感をもって進んでいきましょう。
同期の仲が非常に良いので、休日は会社の同期とゴルフや旅行に行ったり、また平日にできないような少し手の込んだ料理を家でつくったりして、リフレッシュしています。
出社後、メールチェック、業界関連情報のチェック。
プロジェクトの担当者と来期の投資計画について打ち合わせ。
打ち合わせの内容を分析・評価モデルに反映し、説明資料を作成。
チーム内でマネジメントへの説明資料をチェック。
マネジメント説明。
マネジメントからのコメントを踏まえ、チームで打ち合わせ。方針を確認し、修正作業。
修正した資料をチーム内で再度チェック。
帰宅。