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先輩社員インタビュー

壮大なスケールを持つ
仕事に挑戦してみたい。

青山 拓矢

2014年入社 ユーラシア・中東・アフリカ事業本部
業務企画ユニット(ロシア駐在)
専門分野:施設
専攻:化学工学

※所属部署・内容などは取材当時のものです。

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施設

大学では化学工学を専攻し、当初は化学系の研究職を中心に仕事を探していましたが、偶然大学の企業紹介ブースでINPEXを知りました。化学工学のほかに地球科学関連にも興味があったため、地球を相手にするともいえるエネルギー開発業界の仕事内容にも魅力を感じました。会社や業界について調べていくうちに、砂漠や海上、地球上のさまざまな地域に広がる現場や、何十年にもわたる長期プロジェクトといった壮大なスケールを持つ仕事に挑戦してみたいという気持ちが強くなり、INPEXを志望しました。

写真2

現場ならではの貴重な学び。

入社初年度から2年目の春頃までは新入社員研修として、施設系の同期と共に、社内各拠点での座学やガス処理プラントを持つ国内操業現場でのOJTを通して、石油・ガス開発業界の基本を学びました。学生時代にはエネルギー開発業界の技術にあまり触れたことがなかった私にとって、当直として実際に現場のプラントの中を歩き回っての業務は非常に新鮮なものでした。このOJTではプラントを何十年も運転していく上で必要となる様々な業務や、ベテラン運転員の方々がトラブルを解決していく姿など、現場ならではの貴重な学びがありました。
OJT後は本社の技術本部に配属となり、施設関連の技術情報の収集や、各プロジェクトの支援業務にあたってきました。それからすぐに1年半ほどプラントエンジニアリング会社に出向となり、フィリピンの設計事務所や国内の設計事務所でプラント設計に携わることができました。時には夜遅くまで作業をすることもありましたが、チーム一丸となって設計を完成させたときの達成感は今でも鮮明に覚えています。また、アブダビ、オーストラリア、韓国、カナダなどさまざまなプロジェクトに関わる機会にも恵まれました。

写真3

各分野のプロフェッショナルが結集し、
プロジェクトを成功に導く。

現在はモスクワで、ロシアの石油会社の設計チームに加わって設計業務を行っています。
プロジェクトの初期段階であるため、原油処理施設の基本的な処理フローをどうするのか、どのような施設・設備が必要となってくるのか、それらをどのような基準を用いて設計していくのかといったところから考えていきます。私が所属する設計チームの中には機械、電気、計装機器、プロセス、配管、土木、通信など、各専門のエンジニアがいます。配管一本の設計をとっても幅広い知識が必要となってくるため、専門を異にするエンジニアが常に協力し合って作業を進めていくことが重要です。例えばパイプラインの圧力バランスを計算する際には、流体の性状、入口側の井戸の圧力、出口側となる生産施設の圧力、パイプラインの素材や敷設ルートの地形など、さまざまな情報が必要となりますが、特に初期段階の設計時ではわからない情報も数多くあります。そういった場合、それぞれ専門のエンジニアから、参考にできる類似したケースの設計を紹介してもらったり、新たに検討作業をお願いしたりするなどして作業を進めていきます。このようにして作り上げた設計文書が今度はまた別の担当の設計の根拠となるため、1つ1つの数字をしっかりと積み上げていくことが重要になってきます。

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上司の代役で得た自信と設計への理解。

これまで多くのチームや場所で働く機会に恵まれ、出会った人々や業務から多くの刺激を受けました。その中で最も印象的な出来事は、プラントエンジニアリング会社への出向中に参加したワークショップでのことです。
当時は、まだ設計者としての経験が浅く右も左もわからない状況で、1つ1つの作業に対してリーダーから細かく指示をもらいながらLNG液化プラントの設計業務を担当していました。そこでプラントの設計や安全性を説明するワークショップに参加することになったのですが、当日リーダーが参加できなくなり、ワークショップの対応を任されることになったのです。各専門分野の技術者からの質問対応は非常に緊張しましたが、周囲のサポートもありなんとか無事に乗り切ることができました。自分がその役割を担えるのか不安でしたが、短い間でも責任のある立場で説明を行えたことによって、設計作業に対する自信を得られました。また、設計の意図を細部まで十分に理解し、確認しながら仕事を進めていくことの大切さを学ぶことができました。

写真5

1つのプロジェクトの立ち上げから操業まで携わりたい。

仕事を続ける中で今までいくつかの施設の設計に関わる機会がありましたが、いつか設計・建設・操業までを通して1つのプロジェクトに携わってみたいと考えています。設計の段階でも、施工、運転における様々なリスクを想定して対策を考えますが、本当にうまくいくかどうかは実際に建設・操業をしてみないと確認できません。テストの答え合わせのようですが、未来を想像して設計時に検討した様々な項目が、実際にどのような結果となってあらわれるのか気になってしまうのは私だけではないと思います。
設計から建設、操業に至るには数年、ものによっては十年以上もかかります。それだけの長期間1つのプロジェクトに関わり続けるのは簡単ではありませんが、いつか、私自身が設計した装置、プラントが実際に稼働しているところを自分の目で見てみたいです。

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新たな知識や考えに敏感になる。

皆さんは大学で学んだ専門分野の基礎知識をお持ちかと思いますが、会社という環境では、新たに学ぶことが日々増えてきます。新入社員研修などではもちろん、仕事によっては必要とされる知識や、働く環境が目まぐるしく変わっていくのではないかと思います。どのような環境の中でも過去に学んだ知識を活用・共有していくことは重要ですが、さらに新しい知識や考え方に敏感になり、常に学ぶ姿勢があれば、きっとどのような場所でも活躍していけるはずです。

休日の過ごし方

買い物に行き現地の人と話したり、ロシア式のサウナに行ったりなどしてリフレッシュしています。現在滞在しているモスクワ市内で特に興味深いのは、地下鉄の駅です。長いエスカレーターを下ってゆくとホームなどの内装がとても美しく、駅ごとに異なる装飾が施されています。買い物帰りや散歩がてら少し寄り道をしていろんな駅に立ち寄り、内装を見学するのも楽しみの1つです。

休日の過ごし方

ある一日のスケジュール

  • 08:30

    出社後、メールの確認。新たに発行されたプロジェクト文書の確認。

  • 10:00

    パイプラインエンジニアが作成した敷設ルート図面を参照しつつ、施設間の圧力バランス計算を更新。

  • 15:00

    チームメンバーとコーヒーブレイク。

  • 17:00

    プロジェクトミーティングに参加。プロジェクト全体の進捗・懸案事項の確認。

  • 19:00

    帰宅。