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先輩社員インタビュー

インフラで世界へ
貢献したい。

松本 菜美

2011年入社 オセアニア事業本部
イクシスユニット(ダーウィン駐在)
専門分野:施設
専攻:土木・建築系

※所属部署・内容などは取材当時のものです。

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施設

私はINPEXの技術者としては異色の農業土木学科出身です。大学で農業土木を専攻した理由は、人が生きるために不可欠な食料を栽培するためのインフラ整備への興味があったからです。学生時代には環境問題にも取り組み、インフラと環境に携わる仕事をしたいと考えていました。このような思いが広がり、生活に不可欠な石油・天然ガスの開発事業を通して、社会のインフラを整備し、世界に大きな貢献をしたい。また、多国籍のメンバーと協力して地図に残るほどの巨大な設備を後世に残したいと考え、INPEXに入社を決めました。

写真2

世界の人に影響を与える
施設建設に関わる喜び。

入社後は国内施設の土木・建築に関わる社内基準の整備や工事管理を担当しました。その後、2014年からは、オーストラリアのイクシスLNGプロジェクトにおける陸上LNGプラントを建設する現場事務所にて、プロジェクトエンジニアとして勤務しています。
ここでは設計・調達・施工というプラント建設全体を日米のエンジニアリング会社3社がジョイントベンチャーを組み、一括して請け負って開発作業の全体をリードしています。その下には、細分化された作業を請け負う下請け業者がいて、工事が進められています。私はその中の、土木作業を管轄するチームに所属しています。
現在は、2016年のプラント運転開始に向けて工事も佳境を迎え、承認された仕様書や図面などを確認し、同時に実際の施工現場を巡視しながら工事の内容や状況を把握しています。また、現場では想定していなかった様々な事態が発生するため、下請け業者であるコントラクターとの毎週の工程会議や、技術課題を検討する会議などに出席してHSE・品質・工程・コストといった観点から、工事が円滑に進むよう担当者との打ち合わせや資料の整理、分析を行っています。現在の部署に配属されてまだ日が浅く、プロジェクト全体の知識や個別の専門知識を学ぶ日々であるのに加え、慣れない英語でのコミュニケーションにも苦労しています。
ただ、建設現場で日々プラントが完成に近づいている過程を目の当たりにできることは、励みにもなります。特にこの現場は規模が非常に大きく、何千人という人が作業をしているので、1日たりとも同じ姿で留まっていることはありません。現場を日々眺めながら、自分がこんなにも大きな、世界の人々に影響を与える施設を建設するプロジェクトに関わっているという喜びを感じています。

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施設建設は人と人の連携が大切。

施設エンジニアは、常に人と人とが連携し、社内の他部署のみならず、エンジニアリング会社、建設会社、メーカーやコンサルタントとの間で幅広く業務を進めます。
ダーウィンに赴任する前は、工事を実際に行う部署に勤務していました。そこでの工事は、生産や掘削などの施設が完成した後に運用する部署の要請に基づき実施されるため、関係各所からの要望と工事の内容の打ち合わせを行い、詳細を固めるなどの業務が中心でした。また、予算作成時や入札時、工事開始後の予算超過時などには資材、調達部門の社員と協力して、必要な書類の作成や評価を行います。また工事を行う際には、行政上の手続きや地元との交渉がつきものなので、そのような場面では業務管理部門の社員と共に対応します。
私は土木・建築分野が専門ですが、1つの工事において土木・建築の作業だけで施設ができる訳ではなく、施設の中でも電気系や機械系といった専門の異なるエンジニアとの連携が当然必要になります。
多くの人と関わるため、以前に関わった方と思わぬところで再び一緒に仕事をすることもあります。その時の関係性次第で次の仕事の出来が大きく左右されることもあるので、いつでも礼儀正しくあること、相手の立場を尊重して少しでも良い関係性を築くことを心がけて周囲の人と向き合っています。

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10年経験を積んで1人前。

建設中のプラント施設を見ていると、もっと早い段階からこのプロジェクトに関わり、完成した際に「自分がこの施設を作った一員である。」と胸を張って言えたらどんなに良いだろうと感じることがあります。今の現場で最大限経験を積み、いつの日か大規模プロジェクトに一から携わり、自分がつくったと自信をもって言いたい、そう思っています。
入社時に「この世界では10年経験を積んで1人前。」という言葉を聞きました。5年後にはちょうどその時期に差し掛かるので、この業界の施設エンジニアとして、土木・建築関係の仕事を任せられる存在になっていたいです。更にその先の5年は、少し視野を広げてバックグラウンドである環境について知見を深め、再生可能エネルギーや在来型資源の環境負荷を低減させた開発・生産方式のような、エネルギーの新たな可能性を探る仕事をできるようになりたいですね。

休日の過ごし方

外に出て体を動かすことが好きなので、日本にいる時は旅行に行って山登りをしたりハイキングをしたりしていました。オーストラリアではもっぱらゴルフをしています。また乾季になれば、大学時代に熱中していたウィンドサーフィンを再開しようと検討中です。

ある一日のスケジュール

  • 07:00

    現場事務所に到着、メールチェック。

  • 08:00

    担当である土木工事の週次HSE巡視。

  • 09:00

    下請け業者から元請け業者へ出される質問状や、それに対する元請け業者の回答の精査。

  • 15:00

    土木工事の進捗を把握するため、現場巡視。

  • 17:00

    業務を終え、帰宅。