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先輩社員インタビュー

あらゆる学問、
そのすべてを必要とする
スケール。

佐々木 健二

2007年入社 国内エネルギー事業本部
直江津LNG基地
専門分野:施設
専攻:機械系

※所属部署・内容などは取材当時のものです。

写真1
施設

ここは、新潟県上越市にある直江津LNG基地。当社のLNG受入基地が2013年12月に無事竣工し、操業を開始した場所です。タンクもつくれば、港もつくる。私たち施設エンジニアは、機械、電気、化学、土木など様々な知識が求められます。逆を言えば、多種多様な施設が存在するため、どんな専攻も関わりがあるということ。新入社員全員が大学時代の専攻を入り口に経験と共に知識を広げていきます。振り返ってみると、私自身は機械工学の中でも熱力学を専攻していましたが、実のところ大学1、2年生の時の各分野における基礎的な勉強のほうが今に活きているように思えます。
現在、私は操業フェーズに入った基地内で、各機器が安定稼働することに責任を持つ設備エンジニアとして、年間保全計画の立案・実行・評価と次回以降への改善提案を行っています。建設フェーズと操業フェーズで業務は異なりますが、ものと相対するという根幹は変わっていません。建設初期から携わっている私としては、設計・建設時の回答に対する答え合わせをしているようで、非常に興味深いです。
また、直江津LNG基地では、操業と並行して今後イクシス LNGプロジェクトから産出されるLNGを受け入れるべく増強工事にも取り組んでいます。増強工事は、これまでと同水準の設備設計・建設が求められると同時に、稼動中基地内での工事ということでさらに高いレベルでの安全性を考えなければいけません。

写真2

グランドデザインを描く仕事。

INPEXの施設エンジニアは、ものづくりの最上流で仕事をしています。直江津LNG基地でも、土地の選定から始まり、船の港への入り方、敷地全体の施設設置計画、タンクの総容量など、グランドデザインをまず描きます。その後、グランドデザインを具現化するフェーズとしてエンジニアリング会社に建設を発注しますが、私たち施設エンジニアはそうした建設段階では現場で監督する立場になります。さらに、施設完成後にプラントを動かすのは私たちINPEX社員です。したがって、建設のしやすさだけでなく、操業のしやすさまで見据えて設計することが求められます。

写真3

ものづくりの一部始終に携わることができる。

施設エンジニアは、ものづくりの一部始終に責任を持って携わることができるため、それがやりがいにつながっています。とくに、18万キロリットルの容量を誇る、巨大LNGタンクの底に設置する巨大ヒーターの詳細設計から部材の選定に関わったときは感動的でした。2013年7月以降に実際のガスを使用した試運転では、形となったLNG受入基地を自分たちの思い描いた通りに稼働させることができ、チーム全員で喜びを共有できました。
未だ形のないものが完成した姿を思い描きながら、メーカーに足を運んで部材を選定、それが現場に運ばれて徐々に形になっていく。それも、あらゆるものづくりの中でも最大のスケールで行われるということ。この醍醐味はINPEXでしか味わえないものではないでしょうか。

写真4

日本のエネルギーの安定供給。
その最前線に立つ。

実は就職活動では、自動車メーカーとINPEXの両方から内定をいただき、どちらに決めようか最後まで悩んでいました。決め手になったのは「車は普段も接することができる。エネルギー資源開発は、INPEXでしか接することができない」という先輩のひと言です。
先輩のその言葉を思い出し、改めてINPEXに入社してよかったと思ったのは、私自身が手がけた直江津LNG基地にLNG第一船が2013年8月27日に入港したときです。当時のLNG船の入港ルートを私が考えたこともあり、非常に大きな充実感、達成感がありました。スケールの大きい日本のエネルギーの安定供給を担う、その最前線の大仕事に携われている。今、後悔はありません。

写真5

現在の業務が、未来につながる。

直江津LNG基地の設計・建設は私自身まったくの未経験で、出てくる情報や技術すべてが初めてのものでした。右も左も分からない状態で、何とか役に立とうと社内外の諸先輩方に食らいついて仕事をしていました。現在基地内で取り組んでいる増強工事では、多少は周りを見る余裕もでき、プロジェクト全体の中で今現在進められている業務がどこに位置しているのか、次に何を決めなければならないのか、懸案となる事象は他にないのか、などを考えながら業務に取り組むようにしています。今は安定操業を守りつつ増強工事を遂行し、将来的にはイクシスプロジェクトから LNGを受け入れるべく万全の準備をしていきたいです。INPEXのプロジェクトは1つひとつが数年あるいは十年以上かかるような非常に大きいものであり、大局的視点に立って取り組むためにはある程度の経験は必須だと感じます。将来的には直江津LNG基地で培った経験を他プロジェクトに活かし、日本のエネルギーの安定供給に貢献していきたいです。

休日の過ごし方

社会人になってから、マラソンや自転車などの持久系スポーツに興味を持つようになりました。マラソンは一朝一夕でできるものではなく、日々の取り組みが重要ですので、時間が取れる休日は怠けそうになる自分の弱さに喝をいれて、ジョギングするようにしています。今夏は「目指せ、アイアンマン」をスローガンに、トライアスロンに挑戦してみようと思っています。

ある一日のスケジュール

  • 08:30

    出社、部内での当日現場作業の確認。

  • 09:30

    エンジニアリングコントラクターと設計打ち合わせ。

  • 13:00

    建設現場での進捗確認、施工検査立ち会い。

  • 15:00

    翌月の機器定期検査の要領作成、関係者と詳細のすり合せ。

  • 16:45

    チーム内で本日の業務報告、明日の保全・建設トピックスを確認。

  • 18:00

    業務を終え、帰宅。