先輩社員インタビュー
HSEという
将来性のある分野に
魅力を感じて。
三浦 智己
2011年入社 HSEユニット専門分野:HSE
専攻:その他工学
※所属部署・内容などは取材当時のものです。

先輩社員インタビュー
三浦 智己
2011年入社 HSEユニット※所属部署・内容などは取材当時のものです。
INPEXへの入社を希望したのは、学生時代から環境とエネルギーに興味を持っており、資源開発という上流事業から日本に供給するという下流事業までを手掛ける業態とその仕事の使命感に共感したからです。
私は農学系専攻の出身で、HSEという専門分野を学んだわけではありません。しかし、HSEは企業として重点的に取り組みを強化すべき分野でありながら、INPEX内では詳しい人があまりいない、一歩ずつこれから取り組みを積み重ねなければならない分野であることに魅力を感じました。また、プラントに関する技術的な側面を理解した人が従事しなければならない職務でもあることから、HSE部門にエンジニアがいることの重要性を認識したこともHSEを志望した理由です。
当社が取り扱う製品である石油、天然ガスは可燃性流体であり、それらを扱う以上、火災・爆発といったリスクを負うことは避けられません。また坑井から生産される流体に有害物質が含まれる場合には有害物質への曝露(ばくろ)というリスクがあります。また、製品を生産するためのプラントの建設、操業、保守点検等に関連する作業では重量物の取り扱い、高所での作業、電気作業など様々なリスクを伴う作業があります。このようなリスクは、各作業の計画段階から作業が完了するまでの間、リスクの特定と評価を続け、現実的に可能な対応策をすべて実施することで、許容できる程度までリスクを低減することで対処することが求められています。特に生産流体に起因するリスクを取り扱い、プラントの安全性の確保に貢献する分野がプロセスセーフティと呼ばれています。
現在は、このプロセスセーフティを担当し、現場のオペレーター、メンテナンス担当者など様々な人の知見を借りながら、各操業現場のリスクに関する情報を収集しとりまとめることが主な業務です。
プロセスセーフティは当社で取り組み強化が始まったばかりの分野です。日本人でこの分野に詳しい人が少なく、上司はマレーシア人です。取り組みのほとんどがこれまで馴染みがないものであることから、何をやるにも様々な困難が伴います。ただし、油ガスを安定して生産、供給するには欠かせない分野であり重点的に取り組みを強化していくべき分野で働けていること、また日々新しい知識を吸収できていることにやりがいを感じます。吸収した知識をすぐにアウトプットしないといけない状況であり、プレッシャーもありますが、その分成果物が完成した時には達成感があります。
直江津LNG基地での勤務時は、私は基地の設計について何も分からない状況から始まり、加えてセーフティケースについて詳しい人が身近にいなかったため、当初は非常に苦労しました。そこで、分からないことは知っている人に聞くのが早いと思い、社外のコンサルタントに相談しながらセーフティケースの策定を進めました。
苦労は多かったですが、直江津LNG基地から本社に異動する際、「社内の日本人でプロセスセーフティについて三浦より詳しい人は数えるほどしかいないだろうから、若手であることに遠慮せずに自信を持ってどんどん発言して貢献していってほしい。」と上司に言われたことが強く印象に残っています。自分自身の努力と成長を認められたと感じた瞬間でした。
現在は業務を通じてHSEの全体像を把握する一方で、エンジニアとして設計に関するプロセスセーフティ関連の知識の習得にも努めています。特に設計初期から操業開始までの間に、どのような検討をどの段階で実施する必要があるのか、その具体的な知見を持てるようになることが当面の目標です。
危険なものの排除を第一とするリスク対策の優先順位を考え方の基本に持ち、プロジェクトのどの段階でも貢献できるセーフティエンジニアになることを目指していきたいと思っています。
出社後、メールチェック。
グループ内で前週の作業報告と今週の予定を打ち合わせ。
国内現場とのワークショップに用いるボウタイ図(リスク管理に用いる図)を作成。
リスク管理用ソフトウェア関連費用の承認書の作成。
海外コンサルタントのリスク管理用ソフトウェアについてテレビ会議。
打ち合わせの議事録作成。
翌日の作業予定をメモし、退社。