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先輩社員インタビュー

偶然手にしたINPEXの
パンフレット、
そこからHSEを知る。

井下 太貴

2015年入社 オセアニア事業本部 
業務企画ユニット(ダーウィン駐在)
専門分野:HSE
専攻:その他

※所属部署・内容などは取材当時のものです。

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HSE

学生時代から環境汚染問題に関心があり、大学院では環境中の化学物質がヒトの健康にどのように作用するかについて環境毒性学・公衆衛生学の観点から研究を行っていました。また、メキシコ湾原油流出事故のニュースなどから、人間生活や経済活動に必要不可欠な産業において、環境問題のリスクが潜んでいることは理解していたつもりでした。しかし、企業の環境専門家として事業のリスク低減に関れる仕事があることは就職活動を行うまでは知らず、INPEXの事業内容の紹介を通じて初めて知りました。
というのも、INPEXやHSEについて知ったのは、進学か就職かを検討している中で参加した会社説明会で、INPEXのパンフレットを偶然手にしたことがきっかけです。会社や業務内容に非常に興味が湧き、資源開発という人類が営む経済活動の中で環境保全を考え推進していく役割の重要さに共感し、入社を決めました。

写真2

研修やOJTを通じて、実務の理解を深める。

入社後は新入社員研修で先輩社員からの講義を受け、石油工学、掘削技術などの資源開発に関わる基本的な知識を身に付けました。その後、新潟県長岡市にある国内最大級の天然ガス生産プラントを有する長岡鉱場で、OJTを通じて生産技術、プラントプロセスについて理解を深めました。
新入社員研修を終えると、正式に環境担当者として本社HSEユニットに配属されました。本社では各プロジェクトへの技術支援を行い、主に各プロジェクトから上がってくる環境関連データや情報を取りまとめました。その後、外部ステークホルダーである機関投資家向けの調査会社や国際的な業界団体への報告会などに上司のサポート役として参加しました。

写真3

「引き出しを多く作る」

3年目には政府系金融機関の環境審査部門に出向し、プロジェクトに融資する銀行団の立場から事業者の環境社会配慮の実施状況を確認する環境デューデリジェンス業務に携わりました。
出向中はFID(最終投資決定)前に作成が求められる環境社会影響評価報告書の内容を精査し、銀行が定める環境基準やガイドラインと照らし合わせながら、プロジェクトが環境に与える負荷を正しく理解した上で調書としてまとめ、案件推進部に審査結果を報告することが主な業務内容でした。
この一連の経験により、どのような施設や操業方法が周囲の環境に対してどのような影響を与えうるのかについて、多角的に把握できるようになりました。以前、上司からアドバイスを受けていた「引き出しを多く作る」という点において、これ以上ない良い機会を与えて頂きました。

写真4

本物のLNGプラントと
船の出港が見える環境での日々。

現在は、オーストラリア北部準州ダーウィンのイクシスLNG プラントに環境担当者として勤務し、州政府の環境局から交付される環境許認可の付帯条件の遵守をはじめとする環境コンプライアンス管理、そして環境モニタリング業務に従事しています。日々の操業では、生産部門と密なコミュニケーションをとりながら操業部門のサポートをします。環境コンサルタントを雇用してモニタリングや調査を行う際には、彼らの現場におけるマネージメント、成果物のレビューも重要な仕事となります。
毎日、本物のLNGプラントを目の当たりにし、実際にLNG船の出港も見ることができるため、自身の日々の業務が会社の石油・天然ガス生産の一端を担っていることを強く認識することが出来ており、モチベーションアップにつながっています。

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安全、環境、セキュリティ、
第三者的な視点を持ち操業をサポート。

オーストラリアの環境法令では、プロジェクトごとに実施されるリスク評価に基づいて環境負荷に関する項目及びそれらの基準値が決定されます。イクシスLNGプラントも建設、試運転、生産操業のそれぞれの段階において、政府からの要求事項が環境許認可の形式で定められており、それらの要求事項は操業の実態や各種調査結果に基づいて変更要請を出すことが可能です。
私は建設、試運転作業から操業開始の移行期に赴任したため、それぞれの許認可について、EPCコントラクターの担当者や当社の操業部門といった多種多様な関係者と密にコミュニケーションを取りながら不遵守事項を出さないことを前提に、より操業部門等の負担を軽減できるように付帯条件の変更に取り組みました。
これらの経験により、HSEの担当者はプラントに関する技術的な知見だけでなく、法的遵守事項の把握といった渉外的な観点も必要であることを改めて理解することができました。それと同時に、安全、環境、セキュリティ等の各担当者がそれぞれの専門の観点から、社内の人間でありながらも第三者的視点を持ち、操業サポート役としての働きをすることが求められていると改めて知る良い機会となりました。

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HSEは、全てのフェーズに関わることができる。

HSEは石油・天然ガス開発において、鉱区取得に関わる事前調査から探鉱、開発、生産に至るまで全てのフェーズに関わることのできる職種です。現在は生産フェーズの環境管理業務に従事していますが、より上流の探鉱フェーズや開発フェーズのプロジェクトにも機会があれば携わりたいと思っています。また、昨今はESG(環境・社会・ガバナンス)やSDGs(持続可能な開発目標)が企業経営、企業評価の一つのトレンドとして注目されていることも踏まえ、実際に現場で行っている環境規制への対応や技術的な取り組みを十分に理解した上で社外へ正確に発信していくことにも関わりたいです。

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自分の強みを理解して、ベストマッチングを。

人生100年時代と言われるようになり、働き方・キャリア形成が多様化されている昨今では、これまで以上に自身の強みを理解して会社やプロジェクトの要求事項とマッチングしていくことが重要になってくると考えられます。皆さん自身が大切だと考えていること、今後やりたいこと、成し遂げたいことを、この就職活動を機に深く考え進路を決めることをおすすめします。その結果としてINPEXが皆さんの求めるフィールドの会社であり、一緒に働くことができれば幸いです。

休日の過ごし方

休日はジムに通ったり、駐在員同士でスポーツをしたりと身体を動かしてリフレッシュすることが多いです。テニスは駐在してから始めたのですが、経験者の先輩方にご指導いただきながら楽しんでいます。自らプレイするだけではなく、メルボルンで開催される全豪オープンを観戦しました。

休日の過ごし方

ある一日のスケジュール

  • 07:00

    駐在員同士、社有車を相乗りしてダーウィン市内を出発し、現場事務所へ。

  • 08:00

    事務所に到着後、メール及び日々の操業レポートを確認。

  • 09:00

    現場へ行き、工事、保守作業時の環境・安全管理確認。

  • 11:00

    生産技術者と打ち合わせをし、操業方法について協議、検討。

  • 13:30

    環境担当者でチームミーティング。

  • 15:00

    環境モニタリング等に関するコンサルタントからの成果物をレビュー。

  • 16:30

    翌日の業務予定を確認し、帰宅。