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先輩社員インタビュー

東日本大震災の経験から
エネルギー開発業界へ。

廣渡 拓也

2016年入社 オセアニア事業本部 
業務企画ユニット(パース駐在)
専門分野:掘削 
専攻:地球科学

※所属部署・内容などは取材当時のものです。

写真1
掘削

大学在学中に仙台で東日本大震災を経験し、普段何気なく使っている電気やガスなどのエネルギーの重要性を痛感しました。未曾有の事態を目の当たりし、地学を専攻していたこともあって、地下を相手にする仕事を通じてエネルギーの安定供給に貢献したいという思いが自然と強くなりました。そして、それが長期的に仕事をする上でモチベーションの核になると感じました。
また、INPEXが担うエネルギー開発はスケールが大きく、地下数千メートルという非常にチャレンジングな対象を相手にしており、心の底からワクワクしたことを今でも覚えています。

写真2

「荒波に揉まれた先に…」
掘削エンジニアを選んだ理由。

就職活動をするまで、掘削エンジニアという職種があることを知りませんでした。ただ、リアルタイムで状況が変化する、目で確認できない井戸の奥底で何が起こっているのかを想像しながら掘削作業を進めることがどれだけ困難であるのかは想像に難くありませんでした。この荒波の中に身を投じて自分自身を試してみたいと思ったのが掘削エンジニアという仕事を選んだ率直な理由です。そしてこの業界の中ではINPEXが最も掘削エンジニアとして活躍するフィールドが多いと感じ、迷わず入社を決めました。「穏やかな海は良い船乗りを育てない」とは言いますが、荒波に揉まれた先にどのような自分がいるのかを想像すると楽しみで仕方がありません。

写真3

世界中の現場を自分の目で確かめる。

入社後、新入社員研修を終えて国内の地熱現場で掘削の基礎を学ぶ研修を行った後は、オーストラリアやマレーシアなど、「とにかく、現場作業を見る!」という方針のもと、世界中あちこちを飛び回りました。当初は現場で起きていることを知るだけで精一杯でしたが、掘削の最中にどのような流れで仕事が発生し、どの担当者が何をするのかということは、実際に現場に行って初めて分かることも多く、掘削エンジニアにとって現場がいかに大事かを身に染みて感じました。入社して4年目の2019年、オーストラリアのパースに赴任したことで、ようやく腰を据えて業務に取り組み始めましたが、それまでは落ち着く暇もありませんでした。しかし、嵐のように過ぎ去っていったこれまでの経験が、「アイデアの引き出し」という形で確実に自身の中に蓄積されているので、当時さまざまな経験をさせてもらったことに感謝しています。

日々、一歩一歩、着実に前進することを実感。

私は現在パース事務所で、主に試掘井の掘削準備作業を担当しており、現在は4名のエンジニアと一緒に働いています。
掘削エンジニアの業務は、開発フェーズや担当地域、プロジェクトの規模により異なりますが、パースの掘削エンジニアリングチームでは、「井戸を安全かつ効率的に掘削する」ことを目的に、井戸のデザイン設計や必要な資機材の選定、掘削計画の立案などの準備作業を行っています。 担当する試掘井は技術的課題が多いとされる超高温高圧の井戸。熱や圧力、厳しい腐食環境に耐えうる材質・性能の資機材が必要となり、リスクと経済性のバランスを見ながら選定を行う必要があります。また、掘削計画においては高圧の石油やガスを適切にコントロールしながら掘り進められるよう、準備作業の段階から綿密な掘削計画が求められます。
目の前の課題を1つずつクリアすることに奔走する毎日ですが、一歩一歩、着実に前進しているのを実感できるので、それがモチベーションにつながっています。

写真5

掘削エンジニアのやりがい。

エネルギー開発の最前線である掘削作業に関わることができる掘削エンジニアは、この業界の熱を肌で感じることができる、私にとって非常に魅力的な仕事です。掘削深度とともに変化する掘り屑や徐々に高温になる掘削泥水などを見ながら、油・ガスが眠る地層に近づいていることを具体的に噛みしめることができる現場に魅了されているのかもしれません。リアルタイムの計測データを見ながら今か今かとその時を待つ間は、現場の興奮が最高潮に達する瞬間であり、掘削エンジニアとしてのやりがいを感じる場面でもあると思います。

経験を重ねることで専門性や能力を身に付ける。

日本には石油掘削を専門に研究をしている大学は極めて少ないので、入社前から専門性を持ったエンジニアは社内にほとんどいません。経験を重ねるごとに個々で専門性やプロジェクトマネジメント能力を身に付けるのだと思います。
私自身も、今までの経験は広く浅く、とにかくさまざまな現場を見てきたという印象です。そのため短期的な目標としては、一つの専門性を突き詰めることを考えています。パース事務所では業務の細分化と業務範囲の厳格化が進んでいるため、既存の完成された組織の中に割って入るためには何らかの武器を持っていなければならないように感じます。

写真7

人に直接会い、
生の声を聞き、自身の肌で感じる。

掘削という仕事やINPEXという会社に少しでも興味を持ったのであれば、ぜひ説明会や採用イベントに足を運んでみてください。私も掘削エンジニアという職種に興味を持ってからは、とにかくたくさんの人に会い、直接話を聞いたことを覚えています。インターネットでは知ることのできない生の声を聞き、自身の肌で感じることが大事だと思います。

休日の過ごし方

休日は主にサッカーやフットサルを楽しんでいます。写真は、会社のサッカー部でリーグ戦に参戦したときのものです。パースでも週に一回、フットサルに打ち込んでいます。

休日の過ごし方

ある一日のスケジュール

  • 08:00

    出社後、メールチェック、スケジュールの確認。

  • 09:00

    ソフトウェアを用いた坑井デザインの検討及びドキュメントの作成。

  • 10:00

    チーム内ミーティングにて進捗報告、今後の方針について確認。

  • 11:00

    指摘された点を見直し、坑井デザインの再考。

  • 12:00

    昼食。

  • 13:00

    パートナー企業と掘削作業で使用する資機材の仕様の確認。

  • 15:00

    引き続き坑井デザインの検討及びドキュメントの作成。

  • 18:00

    業務を終え、帰宅。