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先輩社員インタビュー

INPEXでしかできないこと。
それは、大型LNGプラント
への挑戦。

須田 充

2008年入社 オセアニア事業本部 
イクシスユニット(ダーウィン駐在)
専門分野:施設 
専攻:機械系

※所属部署・内容などは取材当時のものです。

写真1
施設

「INPEXでしか手に入らないやりがいとは?」
それは「イクシス」「アバディ」といった大型LNGプロジェクトをオペレーターとして推進していること、つまり、当該案件に係るプラントの設計をゼロから考えられることです。
私の所属するイクシスLNGプロジェクト・オンショアチームは、イクシス・ガスコンデンセート田から生産され海底パイプラインを通じてダーウィンへ運ばれてきた天然ガスを液化するための設備の設計及び建設を担っています。その中で現在の私の担当はCCPP(Combined Cycle Power Plant)の建設です。CCPPはイクシスの液化設備で必要となる電力のすべてを発電・供給する、液化設備を動かすのになくてはならない非常に重要な設備です。この設備は私が以前メンテナンスで携わっていた日本国内にある越路原発電所と同様の仕組みであり、そのときの経験が現在の業務に活かされています。

写真2

本音をぶつける。懐に飛び込む。
そのために必要なのはコミュニケーション能力。

入社3年目に、長野県東御市にある自社天然ガスパイプラインに新たなブースターステーションを建設する業務を担当しました。ブースターステーションは、ガスの流れが弱まるところで再び圧力を上げてガスをスムーズに送るための施設です。
このプロジェクトで、私たちは全体設計と施工管理をする立場であり、実際に現場で手を動かすのは協力会社の職人達でした。同年代の先輩と2人で現場である長野県東御市に赴任したのですが、ここで過ごした数カ月は非常に密度が濃く、自分より経験も年齢も上の人たちをまとめていくことに非常に苦心したことを覚えています。
業務を進めるうえで、現場の職人たちの長年の経験に裏打ちされた「このやり方が効率的」という感覚と、INPEX側が求める品質・安全を第一とした仕事のやり方に隔たりがあることもしばしば。そのギャップを埋めるべく、現場では本音をぶつけあい、現場以外でも食事や飲みの場でのコミュニケーションを大切にして信頼関係を築くことに腐心しました。こうした関係づくりに時間を費やしたのは、気持ち良く働いてもらってこそ、良い仕事ができると信じているからです。ついに竣工式を迎えた日は、「また一緒に仕事をしよう」と職人さんから声をかけて頂いたことで、これまでの疲れが全て吹き飛びました。

写真3

粘り強い交渉で、周囲と合意形成を図る。
地道な一歩の積み重ねが大きな前進を生む。

現在、私がイクシスLNGプロジェクトで担当しているCCPPは若干複雑な契約形態となっており、INPEXが液化設備全体の設計・建設のために契約しているコントラクター、さらにそのコントラクターがCCPP設計・建設のために契約しているサブコントラクターが存在します。実際のCCPPの設計や建設を担当しているのがサブコントラクターで、コントラクターはそれを管理監督するという立場にあります。INPEX・コントラクター・サブコントラクター、三者三様の立場があり、また様々な国からのエンジニアがこのプロジェクトに参加しているため、仕事上で意見がぶつかりあうことも多々あります。社内においてもプロジェクト・エンジニアリング・オペレーションのチームがあり、各チームそれぞれの立場で意見が違うのです。
以前、ある設備のデザインについて、INPEX側とサブコントラクターでそれぞれに置かれた立場の違いによる見解の相違がありました。コストやスケジュールを重視するサブコンストラクター、プロジェクトにおける仕様や使いやすさを主張するINPEX側、両者の議論は平行線をたどり、折り合いがつきませんでした。
そこで、社内の各チームと話し合いを持ち、私はプロジェクトチームの立場からコストやスケジュールに与える影響が最小限となるよう案を考慮し、エンジニアリングチームからは技術的に許容できることを、オペレーションチームからは使い勝手に問題がないことをそれぞれの立場で確認してもらい意見を取りまとめました。その後、コントラクター・サブコントラクターともその案で進めることを合意し、プロジェクトが一歩前進しました。
イクシスは巨大なLNGプロジェクトであり、このような日々の小さな一歩が積み重なってプロジェクト全体が着々と進行していきます。様々な国の人々と意見を交換し、調整しながらプロジェクトを進めていくことに大きなやりがいを感じています。

写真4

どでかいものづくりをしよう!

私は、大学で機械工学を専攻していました。自動車メーカーや重工関係の企業も受けていましたが「とにかくどでかいものづくりがしたい」という思いからINPEXに入社しました。
当社が保有する国内の天然ガスパイプラインは関東甲信越地方に広がり、総延長約1,400kmに達しています。現在は、当社が操業する国内最大級のガス田である南長岡ガス田から生産された天然ガスをこのパイプラインネットワークを通じて一般都市ガス事業者等に卸販売していますが、今後は当社が主導するイクシスやアバディといった海外大型LNGプロジェクトから生産したLNGを直江津LNG基地で受け入れて供給予定です。このように国内と海外を統合するガスサプライチェーンの構築といった壮大な事業の一部に、自身が携わっている確かな実感があり、誇りを持って仕事に向き合っています。
イクシスLNGプロジェクトに参加したのは基本設計が終了し、詳細設計が始まるタイミングでした。次はプロジェクトの初期から参加し、設計のコンセプト作りから携わりたいと考えています。そしてリードプロジェクトエンジニアとしてどでかいものづくりをリードし、設備を完成させることが目標です。
この大きなものづくりは、いったいどこまで広がるのか。INPEXで一緒に、体感しましょう。

休日の過ごし方

現在、妻と長男と3人でダーウィンに赴任しているので、休日は家族との時間を大切にし、ゆっくり過ごしています。家族で買い物に出かけたり、オーストラリアの豊かな自然の中でピクニックを楽しんだり、日本で生活していた時よりリラックスした時間を持つことができています。

ある一日のスケジュール

  • 06:00

    アパートから建設現場へ向かうバスへ乗車。

  • 07:00

    建設現場到着後、メールチェック。

  • 09:00

    週次の定例チームミーティングを行い、工事の進捗状況、プロジェクトの懸案事項を連絡する。

  • 10:00

    工事現場へ行き、作業現場の安全が確保されていることを確認する。

  • 13:00

    コントラクターから提出されるドキュメントをレビューし、コメントを付記する。

  • 15:00

    工事現場へ行き、作業の進捗を確認する。

  • 17:00

    業務を終え、建設現場からアパートへ向かうバスへ乗車。