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先輩社員インタビュー

説明会のビデオで
数秒映った「油層モデル」で
進路を決める。

櫻井 里紗

2017年入社 技術本部 
テクニカルサポートユニット
職種:油層 
専攻:生物化学工学

※所属部署・内容などは取材当時のものです。

写真1
油層

INPEXに興味を持ったきっかけは、就職活動時の説明会でイクシスLNGプロジェクトのプロモーションビデオに映った「油層モデル」に魅力を感じたことです。元々「エネルギーの持続可能性」というトピックに興味があったものの、大学での専攻は生物化学や化学工学。石油開発の知識はなく、ましてや油層モデルは一度も見たことがありませんでした。しかし、ほんの数秒の映像で「かっこいい!これを私も作れるようになりたい!」と思いました。後日、INPEXのホームページから動画を検索し、何度も再生したほどです(笑)。そこからエネルギー開発業界について調べ、INPEXの業界内での立ち位置や油層エンジニアという職業について知り、ますます魅力を感じて、INPEXを志望しました。
※油層モデル:油田内の油やガスの分布等を計算し、視覚的に分かりやすくしたもの

写真2

「現場で自分の目で見て感じること」を知る、
研修のありがたさ。

入社1年目は、座学研修と現場研修がメインです。物理化学や石油開発の知識はなく、不安はありましたが、入社後の約半年間で石油開発について専門的に学び、その後は国内の油・ガス田の操業現場、LNG基地操業現場、掘削現場で研修しました。この研修期間は大変貴重な時間で、特に現場研修は「現場で自分の目で見て感じること」の大切さを知り、強く頭に残っています。
2年目からは、研修中に興味を持ったEORに関する業務に携わり、海外油田におけるCO2 EORパイロットテスト検討、微生物EORスタートアップ検討スタディ等を担当しました。先輩方から日々油層エンジニアとしての基礎とEORについて学ぶことができました。また、一人で海外の学会に急遽参加する機会もあり、準備の段階から緊張の連続でした。その時は大変でしたが、後につながる良い経験となりました。
※EOR:Enhanced Oil Recovery(増進回収法)。自噴をしなくなったり、油層の含水率が上がったりした油田の残存原油を回収するための攻法。

写真3

入社3年目で得た、初めての達成感。

入社3年目に、中東の巨大油田におけるEORのスタディに参加しました。当社でも初めての検討・シミュレーションをしたり、操業会社との連携、社内の部署間や専門分野の領域も超えて議論し合ったり、大変やりがいのある業務だった一方で、スタディ開始から約1年後に契約上の重要な締め切りが設定されていたため、責任も大きく緊張もありました。この業務ではチームメンバーとの連携が重要で、常に互いの進捗を報告・相談しながら進めることが大切でした。約1年間のスタディ後、操業会社や関連会社に対してプレゼンし無事に締め切りを守ることができた時は、とても大きな達成感がありました。

写真4

油層エンジニアの仕事。

油層エンジニアというとパソコンの画面上でシミュレーションのみをやっているイメージが強いと思いますが、業務は多岐にわたります。例えば、シミュレーションを用いてどの坑井を開発(EOR)に用いるかをスタディした後、どのような資機材や作業スペースが必要か等の検討を行うこともあります。また、スタディの現場作業に立ち合うことや、掘削計画や坑内図をスタディに用いることもあります。現在はオフィスでのシミュレーション作業が多いですが、研修で習得できた“現場感”が役立っています。
私は、当社でまだ誰も挑戦したことのない新しいプロジェクトに最初から携わることができており、毎日刺激を受けています。特にEOR関係のシミュレーションは予期せぬ結果を生み出すことが多々あり、その結果と数式や流体特性、油層特性とを比較し、自らその現象を読み解くことができた時に喜びを感じます。

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円滑なコミュニケーションで
信頼されるエンジニアに。

研修時に先輩から学んだことですが、「分からないことがあれば、知識がある先輩方に積極的に聞く。周りの人を巻き込んでいくことで、より早く、より良い成果につながる」という考え方は、今でも私の仕事への取組み方の根幹になっています。初心を忘れることなく、周囲を巻き込んで働くことができるエンジニアになりたいです。そのためには日々の勉強とコミュニケーションを積み重ねて、周りからの信頼を得る必要があると思います。また、現在取り組んでいるEORのプロジェクトはまだまだ計画段階なので、実際に現場に適用されるまで尽力していきたいです。

写真6

不安より、自分のインスピレーション。

入社前は大学での専攻とはかなり異なる分野での仕事に少し不安はありましたが、自分のインスピレーションを信じて(イクシスLNGプロジェクトの動画に感銘を受けたこと)、思い切って飛び込んでみました。飛び込んでみたら何とかなるもので、今はとても楽しく仕事をしています。就職活動は「自分にとって何が一番楽しいのか?何に喜びを感じるか?どのように生きるのが幸せなのか?」を見つめる良い機会だと思います。人生は仕事だけではないことも忘れないでくださいね。一度きりの自分の人生を精一杯楽しみましょう!

休日の過ごし方

休暇には、旅行先でスキューバダイビングや自然巡り、現地の食事とお酒を楽しんだりしてリラックスしています。最近は夫(掘削エンジニア)と共に、ダイビングのライセンスを取得しました。美しい海で多くの生き物たちと出会うととても和みます。

休日の過ごし方

ある一日のスケジュール

  • 09:30

    出社後、メールチェック、ワークフローの確認。

  • 10:00

    チームで進捗報告のミーティング。今後の方針について確認。

  • 13:00

    若手エンジニアの勉強会に参加。

  • 15:00

    ビデオ会議にて操業会社へのプレゼンテーション。

  • 17:30

    ミーティングやプレゼンテーションのフィードバックを踏まえて、資料の修正や文献調査。

  • 19:30

    帰宅。