
INTERVIEW 転職者インタビュー
新卒で損保会社に入社し、約3年間、地域の代理店や企業への一般営業を担当。その後、企業営業部門に異動、石油元売り企業を担当し、火災・賠責・外航貨物などの保険を扱いました。損保会社に約4年間在籍する中で、形のない製品ではなく、しっかりとした形のあるモノに関わる仕事がしたいと思うようになりました。保険は事故があった時にマイナスをプラスやゼロにする仕事ですが、ゼロからプラスのものを作っていく仕事をやってみたい。そんな思いが転職のきっかけです。
実は、INPEXは新卒の際に挑戦したことのある会社で憧れの会社でした。もともと大学時代から石油開発に興味があり、中東ヨルダンへの留学の経験もあります。INPEXはエネルギーの開発・生産・供給までを一貫して行う会社として、社会的影響が非常に大きい事業を行っています。そんな社会貢献度の高いフィールドで、「プラスを作る仕事」に携わりたいというのが志望動機でした。幸い社会人経験4年ということで、第二新卒の扱いで入社することができました。
私の所属する水素・CCUS事業開発本部は、水素・アンモニアなどのクリーンエネルギーやCCS・CCUSなどの脱炭素化技術の事業化に向けた検討をする部署であり、私は事業開発グループにて、主に首都圏CCS事業開発チームの一員として事業化に向けた検討に携わっています。CCSはCO2を削減する方法として注目されているもので、排出されたCO2を集めて地中に貯留しようという技術です。首都圏CCS事業は、首都圏の主要な臨海コンビナートの排ガスを対象としたもので、現在FS(フィージビリティ・スタディ)が終わり、プロジェクトのリスクや課題、費用などを精査するPre- FEEDの段階に入っています。
私は商務担当として、契約書の作成や外注先へのスコープ策定、行政・自治体との協議、許認可手続きの確認などに携わっています。この事業はJOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)から選定された委託事業でもあり、JOGMECへの対応なども担当しています。カーボンニュートラルに向けた取り組みは、INPEXとしてこれまで接点がなかった業界と協動する機会が多いことも、この仕事ならではの醍醐味の一つです。そして何よりも、ゼロから何かを作っていく仕事にとても充実感を感じています。
入社当初は許認可業務の担当になり、FSレベルでの用地選定や許認可手続きに携わりました。初めて経験することも多く苦労することもありましたが、許認可のコンサルテーション外注に関わる契約交渉から契約締結までを実施することができました。これから外注先が実際に動き出すため、思想を共有し、本事業の実現に向けて、全体スケジュールに遅れが生じないように滞りなく遂行していくことが直近の目標です。
今後のキャリアビジョンとしては、サブサーフェス(掘削・貯留層エンジニアリング)のことも分かる事務方を目指しています。現在携わっているCCS事業のように、今後もINPEXの強みであるサブサーフェスの技術を活かして、事業を開発していく仕事に携わっていきたいと思っています。せっかく事業をゼロから開発していくダイナミックなビジネスに携わっているので、多くの経験と知見を吸収していきたいですね。石油・天然ガスの開発会社ですので、チャンスがあれば、事務方としてサポートしながらサブサーフェスの検討にも携わりたいと思っています。