
INTERVIEW 転職者インタビュー
前職は同じ石油開発業界で約11年間、レザバー(貯留層)エンジニアとして石油ガスプロジェクトの生産性評価や技術評価に携わっており、メタンハイドレートの委託研究や子会社の業務委託管理、石油ガスプロジェクトの事業管理なども経験しました。前職の会社は規模が小さく人数も少なかったこともあり、技術職として入社すると基本的に技術職としてのキャリアを積むというスタイルでした。私はE&P事業全体に興味・関心があったので、技術職以外の業務も経験しながらキャリアアップを図りたいという思いがありました。
INPEXは日本最大規模の石油・天然ガス開発会社として事業規模や組織も大きく、探鉱から開発・生産・販売まで手がけているため、さまざまな部署での経験が積めるのではないかと考えました。また低炭素化事業にも積極的に投資していることも魅力的でした。また、前職でINPEXの社員の方と一緒に仕事をする機会があり、生き生きと仕事をしている印象が強く技術的な知見も深いと感じていたため、一緒に働いてみたいという思いもありました。
現在は、アジア事業本部技術ユニットの技術グループに所属しています。技術グループの役割は探鉱・開発のいわゆる上流フェーズで、地下にある貯留層をモニタリングし、どうすれば効率よく生産できるかデータを使って解析し、生産性の評価や技術評価を担っています。その中で私は、アジア地域の生産フェーズの案件3つと、新規鉱区の評価を担当しています。生産案件では、生産予測をはじめとして、追加開発の技術評価やCCS*に関する評価、日々の生産管理、業務管理などに携わっています。新規鉱区の評価では、限られたデータを使って、開発計画を作成し生産量評価やリスク管理、費用の見積もり、経済性の評価などを行っています。
これらの業務は前職でも経験があり、前職での経験とスキルが活かされています。上流事業本部のサポート役として、ベトナムの新規事業の技術評価に携わる機会があり、初めて他部署のチームに入って、貯留層評価から開発計画や費用見積もり、経済性評価という一連の業務を担当しました。私にとっては初めての取り組みで、大きな成長につながりました。
*CCS:資源開発に伴って発生するCO2を回収し、地中に長く安定的に貯留する技術。
現在は主にレザバーエンジニアとして生産フェーズの評価業務に携わっていますが、新規開発案件のような一からプロジェクトに携わる機会も増えつつあります。探鉱・開発から生産まですべての上流フェーズを経験することで、さらなるキャリアアップを図っていきたいと思っています。INPEXはオペレータープロジェクトを多数持っているため、幅広い知見を持った社員が多く学ぶことが多々あります。また、社内でワークショップなども開催していることから、キャリアアップを目指していく環境も整っています。
将来的には、マネジメントのポジションとして、プロジェクトやチームを取りまとめるような役割を担っていきたいと思っています。チャンスがあれば新規事業にも挑戦していきたいですね。転職の動機が幅広い業務を経験したいということにあったため、人材育成や人事に関わる業務、会社の経営方針に関わる経営企画の業務などにも、チャンスがあれば関わっていきたいと思っています。