先輩社員インタビュー
学生時代はバックパッカー。
海外を舞台に活躍したい!
佐々木 世佳
2007年入社 アジア・オセアニア大陸棚事業本部業務企画ユニット(パース駐在)
※所属部署・内容などは取材当時のものです。

先輩社員インタビュー
佐々木 世佳
2007年入社 アジア・オセアニア大陸棚事業本部※所属部署・内容などは取材当時のものです。
大学院では生物学を専攻しており、毎日、研究室にこもって顕微鏡をのぞいていました。一方で、広い世界で人と接したいと考え、バックパッカーで中国からロシアのシベリア、ヨーロッパと世界各地を旅しました。海外では、自分の考えをはっきりと主張できなければ甘く見られてしまいます。様々な人や文化と接するうちに日本人としての意識も高まり、研究者になるよりも、海外を舞台に活躍でき、多くの人と関わりながら日本に貢献できるような仕事がしたいと考えるようになりました。INPEXは、海外の中でも、あまり日本企業が進出しないような地域に拠点があるのも大きな魅力でした。なかなか行けない場所に行ってみたい、なかなか会えない人に会いたいという好奇心が強いんですよね。実際に入社してみると、期待していた以上の世界が広がっていました。業務企画は、プロジェクトのほぼすべてに携わる進行係。様々な人と関わることができるので、まさに私のために用意された仕事だと感じたくらいです(笑)。
入社後の2年間は、南米・アフリカ地域の担当となり、新規プロジェクトの取得にも携わりました。私が担当した国はとくにナショナリズムが強く、税制が突然変わったり、現地の通貨がドルに換金できなかったりといった難題や障害が次々に出てくるのです。カントリーリスクの難しさをイヤというほど痛感させられました。同時に、業務企画の仕事は、英語をはじめ、法律、会計、税務などあらゆる知識が必要だということにも気づきましたが、なにしろ理系出身なので、知識がまったくありません。最初に契約書の要約をしたときは、朝から晩まで辞書を引き、3週間がかりで仕上げたという有様です。「もうできないよ!」とくじけそうにもなりましたが、上司や同僚が「最初は誰もできないものだよ。」と励ましながら温かく見守ってくれ、乗り越えることができました。INPEXには、優秀で優しく、おおらかな人が多いのです。常に大きなスケールで物事を考えているからかもしれません。
次の3年間は、インドネシアを担当しました。ここでの大きな仕事は、めったに遭遇することのない「プロジェクトの売却」という案件でした。利益を出している既存のプロジェクトを売るという判断は、会社としてもほぼ初めてのこと。プロジェクトから収益を最大限獲得したうえで、撤退すべきタイミングを見極めて円滑にプロジェクトを終了させるということも一つの重要なアプローチだということを学びました。プロジェクト開始からの総括やキャッシュフローをまとめ、できるだけ高く売却するための工夫も行いました。良い面だけでなく、私たちが抱えていたリスクも含めて評価してもらい買い取ってもらうための交渉もあります。社内の経理や法務などの専門部署と協力し、売却の交渉を経験したことで仕事のセンスが磨かれ、財務指標や契約書などに基づいた、プロジェクトの価値を見極める目が鍛えられたと実感しています。
こうして仕事への自信がついた頃、入社以来の希望だった海外勤務の夢が叶いました。2年前、オーストラリアのパース事務所への赴任が決まったのです。プロジェクトの経済性評価や契約交渉、プロジェクト予算の管理、パートナー企業との会議や交渉、子会社の資金調達など幅広く担います。現地に駐在すると、やはりテレビ会議や国際電話と比べるとはるかにコミュニケーションが取りやすいですね。相手と直接顔を合わせるので、発言もしやすいし、相手の考えも分かりやすいです。現在私が担当しているのはオーストラリアで開発・生産段階にあるプロジェクトですが、オーストラリアは環境への配慮や規制が非常に強く、そうした中で、石油・天然ガス開発会社がいかに「持続可能な開発」をしていけるか、私たちも真剣に対策を考え、取り組むための良い機会になっています。
私たちの部署は、経理や法務などの専門部署の力を借りながら、それらを広く理解して、プロジェクトに関わる最終的な結論を出すことを任されています。専門知識は各部署のスペシャリストにかないませんが、「何を基準にして意思決定をすればいいのか。」を真剣に考えることで、自分の意見をまとめ、発言する力を身につけることができました。今後は、営業職やマーケティング職も経験したい。そして、どこにいても通用するような、しっかりとしたキャリア、強みを積み重ねていきたいです。1年目の何もできなかった自分が、ずいぶん強くなりました。みなさんも、自分に合う会社だと感じたら、ぜひ飛び込んできてください。
ゴルフやスキューバダイビング、サーフィンなどで休日を過ごしています。もともとインドア派でしたがアウトドアに目覚め、オーストラリアの自然に癒されています。
出社後、メールチェックと返信。
新規案件について社内打ち合わせ。
打ち合わせの中で見つかった問題について調査・まとめ。
ジョイントベンチャーパートナーと会議。
会議の報告書を作成。
依頼されていた契約書のチェックや資金見通しの作成。
業務を終え、帰宅。